ゆで卵調理器で、卵が破裂する事故も起きている=国民生活センターの再現実験
電子レンジをめぐる事故や、トラブルの相談件数が急増している。国民生活センターへの相談は07年度、前年度の1.8倍になった。電子レンジの利用法が多様化したり、高性能化によって最大出力が上がったりしていることが原因のようだ。
同センターによると、電子レンジの事故・トラブルの相談件数は03年度以降、増加の一途をたどっており、07年度は158件だった。
内訳の上位は、「発火・引火」「発煙・火花が出た」が50件ずつ、「過熱・焦げた」が14件。増えた理由について、危害情報室の青山陽子室長補佐は「シュレッダーによる指切断事故やガス瞬間湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故を受け、消費者が製品事故に敏感になっているのではないか」とみている。
一方、レンジに入れて調理する器具がいろいろ売り出されたり、料理本やネットなどで便利な使い方が紹介されたりして、「レンジが使われる場面が増えている」(三洋電機)という声もある。
大型雑貨店では、鍋や火を使わずにパスタをゆでられる器具や、レンジで温めるカイロや湯たんぽなどが多数売られている。こうした「便利グッズ」をめぐっては加熱による事故がたびたび起き、今年に入って、育児用品大手のピジョンが哺乳(ほにゅう)瓶用消毒バッグで、健康雑貨企画会社「ほんやら堂」が湯たんぽを、それぞれ自主回収している。
独立行政法人・製品評価技術基盤機構によると、3月に愛知県で湯たんぽ、香川県ではカイロの事故が起きたが、いずれも過熱が原因とみられる。4月には千葉県でレンジ用卵調理器でゆでていた卵が破裂、ふたが飛んでレンジ庫内上部が壊れた。
最近のレンジは最大出力が大きくなっている。シャープによると、温め機能のみの商品の最大出力は10年前は500ワットだったが、今は730ワットに。「昔の感覚で加熱し過ぎてしまうのでは」とみる。
取り扱い説明書は調理以外に使わないよう注意しているが、正しい使い方以外に安全に使うにはどうしたらいいのか。国民生活センター商品テスト部は、(1)ゆで卵やイカなど殻や膜があるものは破裂する恐れがあるので割れ目や切れ目を入れる(2)飲み物を温めるときは突然の噴き上がりに気をつける(3)食べ物かすは火元になるので庫内をこまめに掃除する――を挙げている。(茂木克信)
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