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JNN(TBS系)

秋葉原無差別殺傷、供述の全容判明

 今年6月、東京・秋葉原で起きた無差別殺傷事件、加藤容疑者の供述の全容が判明しました。「自分を無視した『ネットの人たち』に対する『復讐だった』」「仙台市と土浦市の事件が頭にあったと思う」。JNNの取材で明らかになった供述の詳細です。

 「(刺されたのは)ここ(右の脇腹)です」(全治3か月の重傷を負った湯浅 洋 さん)

 脇腹に残る傷あと。その上には手術のあとも生々しく残っています。タクシー運転手の湯浅洋さん(55)は、秋葉原の交差点で背後から加藤容疑者に刺され、全治3か月の重傷を負いました。

 「深さは肺と肝臓までいってた」(全治3か月の重傷を負った湯浅 洋 さん)

 現在も痛み止めだけでなく、睡眠薬もかかせないといいます。職場にもまだ復帰できていません。

 加藤智大容疑者(26)は7人を殺害、10人に重軽傷を負わせたとして、殺人などの疑いで逮捕・送検されました。

 犯行は「ネットの人たちへの復讐だった」という加藤容疑者。その供述の全容が明らかになりました。

 「トラックではねとばしたという記憶がある。相手は2名。ナイフで刺した場面を覚えている相手は3名である」(加藤智大 容疑者の供述より)

 静岡県の自動車組み立て工場で働いていた加藤容疑者。派遣社員としての自分の存在感の薄さが事件の背景にあったといいます。

 「自分は人数埋め合わせのためのパーツにすぎず、存在価値を認められていないと感じ、腹が立った。その上、6月5日朝、職場のロッカーから自分のつなぎ作業服がなくなった」(加藤智大 容疑者の供述より)

 加藤容疑者はこうした悩みや苦しみを携帯サイトの掲示板に書き込んでいました。しかし、ネット上ですらも、ほとんど反応がえられなかったことが犯行への引き金を引いたというのです。

 「おれを無視したネットの奴らにおれの存在を認めさせてやりたいと思った。仙台市と土浦市の事件が頭にあったのだと思う。大事件を起こすのは『日曜日の秋葉原』だと思った」(加藤智大 容疑者の供述より)

 「自分に負けているんですよ。一番安易なうっぷん晴らしをしている。何にも関係ない人を巻き添えにして、本当に理解できない」(全治3か月の重傷を負った湯浅 洋 さん)
(06日11:23)

[6日13時1分更新]

TBS NEWSi


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