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2008年10月6日

 法廷で争われる大相撲八百長疑惑が関心を集めるが、事の重大さから言えば「消された年金」の悪だくみの比ではない。社保庁の年金記録改ざん問題は、底無しの様相である

先に「消された年金」6万9千件の数字が明らかになり、これでも氷山の一角とされた。案の定、それが75万件に増え、さらに100万件を超す疑いまで出て来た

それでも氷山の一角というのである。調査は、22年前以降にコンピューター入力された記録が対象である。それ以前の膨大な記録は簡単には手がつけられない事態なのだ。多くの時間や人手をかけても、果たして氷山の全容はつかめるのか

「消された年金」は、組織ぐるみの仕業の疑いが濃い。それなら、今度は組織ぐるみの隠ぺい工作が心配になる。記録改ざんが露見すれば、処分が待つ。処分を恐れて職員は口をつぐみ、上司は知らぬ顔を決め込みはしないか。社保庁にどこまで「性善説」が通用するだろう

「消された年金」の調査は、袋小路に入りそうな予感さえする。八百長疑惑の「やった」「やらない」の水掛け論が、子どものけんかに思えてくる。


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