日本助産師会県支部諏訪地区、県看護協会諏訪支部助産師職能主催の「お産を考える諏訪のつどい」は5日、茅野市文化センターで開いた。諏訪地域の妊婦や助産師ら約60人が参加。帝王切開、7人の子どもを出産した女性、分娩を再開した医療機関を選んだ人など、さまざまな経験を持つ4人をパネリストに、意見交換などを行い、出産について考えを新たにしていた。
産科医不足や分娩受け入れ中止など、諏訪地方でも出産の環境が厳しい中、「子育てや家庭づくりの出発点である出産をもっと主体的に考えるとともに、妊婦や医療関係者が話し合う機会に」と昨年に続き、参加型の集いとして開いた。
自らが助産師というパネリストは、仕事柄、緊急帝王切開を悔いて、子どもに愛情を注げなかった当時の自分の様子を発表。周囲から、「無事に出産できたことがすごいことだよ」とねぎらってもらったことなど、大勢の人たちの支えで「帝王切開も立派なお産」と思えるようになったと気持ちを切り替えた経験談を報告した。
母子同室やフリースタイル分娩を評価する意見や、「産後の運動プログラムで満足な出産ができた」とする話もあった。
経験者の言葉は参加者の心に響いた。会場からは、つらい経験や前向きな姿勢など心にしまっておいた出産や育児についての意見が次々と出された。バースプランの参考にと参加した夫婦は「みんないろいろ考えていて感心した」と話していた。
諏訪地域は諏訪中央病院が分娩を再開し、現在出産が可能な医療機関は8施設。主催者は「経験者の生の声は妊婦にも助産師にも最高の助言。これからも続けたい」としていた。