証券取引等監視委員会は17日、顧客の損失を補てんしたとして、大阪市中央区の「パンタ・レイ証券」について、金融商品取引法に基づき行政処分を科すよう金融庁に勧告した。
調べでは、パ社は昨年8~10月、少額の元手で利益を狙う外国為替証拠金取引(FX)の顧客4人に、約1263万円の利益を提供し、損失補てんした疑い。FX事業部の社員が、為替相場の急変で損害が生じ、顧客から苦情を受けたため、架空の売買注文をコンピューター端末に入力し、顧客が利益を得たように装うなどしたという。
パ社はジャスダック上場のゲーム開発会社「ジャレコ・ホールディング」の子会社で、顧客は約5000人。FXで手数料無料をうたい、人気を集めている。【堀文彦】
毎日新聞 2008年9月17日 21時29分