参院本会議で答弁する麻生首相=3日午前 首相、「埋蔵金」活用強調 公務員削減に意欲麻生太郎首相は3日午前、参院本会議での代表質問で、特別会計の積立金や剰余金など「埋蔵金」に関し「これまでも財政の健全化に活用してきた。今後も可能な限り活用していく」と述べた。首相は消費税率引き上げを当面凍結するとしており、社会保障費の増大などに対する財源の1つとして積立金などを使う方針を示したものだ。 質問に立った公明党の浜四津敏子代表代行が「特別会計を徹底的にチェックし、必要以上の剰余金は国民のために積極的に使うべきだ」と指摘したのに答えた。 また首相は国の出先機関について「多くは二重行政の無駄がある。住民に身近な行政は地方自治体に移すことで廃止、縮小し、行政の効率化を図る」と強調。「霞が関は抵抗するかもしれないが決断する」と行政改革断行への意欲を重ねて示した。 国民新党の自見庄三郎副代表は、社会保障費の伸びを毎年2200億円ずつ圧縮する政府方針の凍結を主張。郵政民営化によって郵便局などの利便性が悪化したと指摘し、見直しについて政府の見解をただした。 参院は3日午後も代表質問を続け、自民党の坂本由紀子参院国対副委員長、新党日本の田中康夫代表、共産党の市田忠義書記局長、社民党の福島瑞穂党首が質問に立つ。
【共同通信】
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