在学生メッセージ

在学生メッセージ

栗田 裕紀子 さん
国際学部国際関係学科4年

阿波踊り同好会 部長

バックナンバーへ

文教大学を選んだ理由は ?

国際学部に興味があって、できるだけ世界から戦争がなくなってほしい、世界のこと、戦争のことについて勉強したいと思っていたところ、この大学には国際関係学科政治経済協力コースがあって、自分の学びたい分野が学べるから選びました。

どんなことを学びましたか?

海外にもいっぱい行きたいと思っていたので、1年の時には大学のプログラムにあったタイ、バングラディシュ研修(自由参加)に参加しました。
普段貧困を感じないで生きていたので想像もつかなかったのですが、特にバングラディシュでは貧困を目の当たりにし、物乞いをする人たちに直面しても何もできなくて、すごく辛い (はがゆい) 想いをしました。実際にそういう現場を見ることにより、「 百聞は一見に如かず」だと実感しました。必死に生きようとしている現地の人々を見て、自分たちはほんとに贅沢でちっぽけだなと思ってしまいました。 しかし言葉や境遇は違えど、人間は自らコミュニケーションをとることによって通じ合えることを実感しました。

3年生の夏にはボスニアとクロアチアにボランティアで行きました。
ボスニアは最近まで紛争があったところなので、生々しく紛争の爪あとが残っていて、ほとんどの現地の人が経験者なので体験談を 聞くことができました。逆にそういう体験談を聞いたり、現地の人たちが何もなくなってしまったところから、家族もなくしたところから頑張って生活をしていく姿に勇気をもらって、逆に私たちが何をできたのだろう・・・と。ボランティアは一人ではできないし、メンバーみんながいて物資を提供できたけど、これぐらいしかできないという思いもあるし。また、少しでもやる人が集まれば何か力にはなれるのかな・・・複雑なのですが。
とにかくボランティアに行ったのに、逆に現地の人から力をもらったというのが大きかったです。

学生生活はどうですか?

この大学に来てよかったと思っています。友達にも恵まれ狭い大学だからいろんな人と逢えてすぐ友達になれるし、また友達が友達を呼んできてすぐ友達になれます。
進学と同時に一人暮らしを始めました。学生生活は楽しんでばっかりで・・・海外にも行ったし、一人暮らしはいろいろ大変ですが前向きにやっていこうと。また阿波踊りの同好会も入って本当によかったと思っています。一番の収穫です。

ところで阿波踊り同好会に入ったきっかけは?

もともとお祭りがすごく好きで、実際に参加することは今まで少なかったのですが。
ボランティアをやりたいと思い2年生のときに勉強会にだけ参加したところ、実際にボランティアに行く人たちが、現地の人たちとの交流のために阿波踊りを練習していて、一緒にやったところ面白くて。ちょうど顧問の先生から徳島の阿波踊りのお誘いがあり、徳島へ行ったところハマってしまいました。

実際阿波踊りをやってみてどうでしたか?

初めて2年生のときに徳島へ行って祭りに参加しました。
まだまだだと思いました。本場の人はほんとにすごくて、組踊りのレベルも、迫力も、踊り方ももちろんぜんぜん違うし。 悔しかったですよ 人数も少ないし、楽器の人も少ないし、 自分たちが少ししょぼく見えました 。でもやっぱり好きなのでもっと極めたいと思って。熱くなってしまいました。
それ以降、徳島のほかに神奈川の大和市の阿波踊りにも出ています。今年は横国大さんから大和市の阿波踊りを一緒に踊ってほしいとのお話をいただき、一緒に参加しました。横国大さんは徳島で早大さんや慶大さん たち とも踊っていて、今年は私たちもその中に入れてもらえて一緒に踊ることができ、とても新鮮で楽しかったです。
最近では その合同連と 一緒に山形の阿波踊りにも参加しました。また、夏には東京湾を一周する納涼船のステージでも一日踊りました。今度の学園祭でも踊ります。

同好会を通じて得られたものは何ですか?

徳島などの阿波踊りに参加するときに、他の代表さんへ挨拶をするうちに礼儀を学び、代表として同好会をまとめるため試行錯誤しながらリーダーシップをとる難しさを学びました。集団を引っ張っていくのに必要なこととか、社会に出て役立つようなことを得られました。
あと阿波踊りって踊っているだけでは成り立たず、鳴りもの(楽器)がいて初めて自分たちが踊れます。また援助してくれるOB、OGの方がいたから自分たちは踊らせてもらえました。 周りの人からの支えがあるからこそできるということに感謝の気持ちも湧いて、とてもいい経験になりました。

将来の目標は何でしょうか?どんな人になりたいですか?

自分は要領が悪いので(笑)そこは直したいです。あと今まで勢いで何かを始めたりすることが多く、思ったことをすぐ行動に移すタイプなのですが、でもそれで今までたくさんいいことを得られてきたのでこの気持ちを大切にしていきたいと思っています。
あと、人に謝ったり、「ありがとう」と素直に言えるような人でいたいです。

そのために今努力していることがあれば教えてください。

できるだけ次のことを考えながら行動するように心がけています。
自分の意見ばかりを言わずに、相手を受け入れるようにしています。自分が切羽詰っていても、なるべく大きな器を持っていられるようにしていたいです。いつも明るくするようにしています。

最後に文教大学を目指す方へメッセージをどうぞ!

国際学部だけで言えば、視野が本当に広がって、自分の周りだけでなく世界中の人のことを考えられるようになる気がします。それが考えられると優しくなれる気がするし、感謝の心とか、相手を思いやる気持ちが芽生えた気がします。
また先生たちも学生が好きな人が多いので、ちょっと話しかけるといっぱいいろんな話をしてくれるのでとても楽しいです。現場でやってきた教授が多いので、自分で動きさえすればいろんなものが得られると思います。

(2007年10月掲載)