【ミニ情報】トランスデジタル元取締役・濱口和久氏、臆面もなく月刊誌「正論」で自説を展開
本誌既報のように「手形・小切手乱発」疑惑などが持たれているトランスデジタル(後藤幸英社長)。同社をめぐっては、山口組系2代目古川組の企業舎弟である永本壹桂(=通名)ら反社会勢力の関与まで明らかになっている。
こうした〝黒い疑惑〟満載のトランス社で、9月1日の破綻直前まで取締役を務めていた濱口和久氏が、産経新聞社のオピニオン雑誌「正論」(08年11月号)で堂々と自説を展開していた。「朝日新聞『ジャーナリズム再興』の空虚 嗚呼、本日も虚報なり」という特集で、呉智英、藤岡信勝、屋山太郎らの各氏に混じって濱口氏がしんがりを務め、「〝領土放棄〟を主張する〝国家放棄〟の魂胆」(=冒頭右写真)なる文章を書いているのだ。その中で濱口氏は「竹島問題」に関する朝日新聞の論調を痛烈に批判していた。
ここで本誌は濱口氏の自説に立ち入る気はないし、そもそも興味もない。しかし、同氏がトランス社経営陣の一角を占めていたのは冷厳な事実で、その道義的責任は辞任によって免れるものではないだろう。煎じ詰めて言ってしまえば、「竹島がああした朝日がどうしたと偉そうなことを書いている場合ですか?」ということである。
濱口氏は防衛大卒の元自衛官。舛添要一氏や羽田孜元総理の秘書などを経て昨年9月には栃木県首席政策監に就任していた。また、04年3月には「韓国に不法占拠されている」として竹島に本籍を移すという〝特異な経歴〟の持ち主でもある。その濱口氏は06年4月から「日本文化チャンネル桜」(水島総・代表)のキャスターを務め、今年6月にトランスデジタルの取締役に就任していた。
【下写真=トランス子会社「メディア241」が運営するスカイパーフェクTV専門チャンネル内で放送を続けていた「チャンネル桜」。しかし、9月30日で放送停止になり現在、チャンネル桜は自社動画配信のみになっている。写真右の人物が「防人の道 今日の自衛隊」という番組でキャスターを務めている濱口氏】
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