愛知県税収は最大１６００億円減　来年度見通し、主要企業減益で

　景気の減速を受け、愛知県が本年度予算で見込んだ１兆３６００億円の県税収入に、２、３００億円程度の欠損を生じる恐れがあることが分かった。来年度の予算編成では、税収が本年度より最大で１６００億円減るとの見通しも出ている。

　県税収入の４割を占める法人２税の柱となっているトヨタ自動車の営業利益が、４−６月期連結決算で３８・９％減となるなど、県内の主要企業が軒並み減益の見通しを立てていることが影響した。

　県財政当局は、景気減速の影響は本年度だけにとどまらず「来年度の税収減は、過去２０年間で最大だった１９９３年度の１０３６億円を大きく上回るのは必至」とみている。