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不況知らずの韓国ブランド品市場(下)

デパートの売り上げも30%以上増

◆韓国はブランド品天国なのか

 韓国のブランド品市場は爆発的に成長している。カルティエやヴァン・クリーフ&アーペルなど、複数の宝石・時計ブランドを輸入・販売しているリッチモンド・コリアの売り上げは、2000年には614億ウォン(約56億2100万円)だったが、昨年は1134億ウォン(約103億8200万円)へと急激に増加した。ルイ・ヴィトンの売り上げも01年には493億ウォン(約45億1400万円)だったのが、昨年は1690億ウォン(約154億7300万円)となり、またアルマーニなどを輸入・販売する新世界インターナショナルの売り上げも同じ期間に918億ウォン(約83億8800万円)から2764億ウォン(約252億5500万円)へと急激に上昇している。毎年20%から30%の超高速成長を繰り返しているのだ。

 今年に入って不況という声があちこちから聞こえてくるが、ブランド品市場だけは例外だ。ロッテ・デパートの今年1月から8月の売り上げは昨年よりも37%以上増えた。現代デパートや新世界デパートも状況は同じだ。

 高級車も飛ぶように売れている。最近城南市盆唐に2番目の展示場をオープンしたドイツを代表するスポーツカー・ポルシェの場合、今年は450台の販売を見込んでいる。ポルシェのイ・ジェウォン部長は「3年以内に年間1000台の販売を目標にしている」と述べた。ベントレーやマセラッティ、フェラーリなど英国やイタリアの高級車も「車がなくて売ることができない」と関係者が嘆くほどだ。

 流通業界では、ブランド品市場は今後も成長すると予想している。韓国の経済規模が大きくなり、景気に影響を受けない富裕層が増加しているからだ。さらに社会全般に価値消費の傾向が高まりつつあり、本人の収入以上の消費を求める消費者たちが増え続けているのも、ブランド市場の成長を支えている。

 新世界流通産業研究所のノ・ウンジョン部長は、「ブランド市場の成長は先進国へ向かっている証拠でもある。海外ブランドに市場を奪われないためには、韓国のブランドも真のブランドとして認められるよう、努力を傾ける必要がある」と指摘した。

宋東勲(ソン・ドンフン)記者

シン・ウンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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