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PKO:自衛官スーダン派遣 部隊派遣できず、アリバイづくり

 政府が3日に閣議決定したスーダンの国連平和維持活動(PKO)司令部への非武装自衛官2人の派遣は、スーダンでPKOが始まった05年当時から検討し続けてきた部隊派遣の見込みが立たない中、足がかりを残すための「アリバイ」と位置づけられる。

 政府はPKO正式発足以前から調査団を現地に派遣、外務省を中心に部隊派遣を検討してきた。

 しかし、防衛省は治安悪化を理由に部隊派遣には一貫して消極的。「自衛隊員に何かあれば、すべてひっくり返る」(外務省幹部)という状況では、防衛省を押し切れなかった。

 中曽根弘文外相は3日、記者団に対し、部隊派遣について「遠い将来、環境によってあるかもしれないが、今のところ白紙」と述べるにとどめた。また、外務省幹部は「国連活動への軍事・警察要員の派遣人数は世界で82位」と語り、今回の派遣が2人になったことに悔しさをにじませた。【須藤孝】

毎日新聞 2008年10月4日 東京朝刊

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