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【社会】

「仕事より家族」8割 「大家族望む」も60% 世論調査

2008年10月5日 朝刊

 祖父母や父母、子どもなどが同居する大家族で暮らしたい人が60%に上ることが、本社加盟の日本世論調査会が9月20、21日に実施した「家族」に関する全国面接世論調査で分かった。「仕事より家族の幸せを優先」という答えも「どちらかといえば−」を合わせ81%に達するなど、世代を問わず強い家族志向が浮き彫りになった。

 同調査会が家族の在り方をテーマに調査したのは初めて。それによると、「人間が生きていく上で家族は必要」「どちらかといえば必要」との回答が計99%を占めた。「個人の生き方より家族のきずなを大切にする」も「どちらかといえば−」を含め71%と大勢だ。

 家族の役割(複数回答可)は「愛し合い、精神的に支え合うこと」と考える人が59%と最も多く、「子どもを産み育てる」が50%で続いた。「経済的に支え合う」は24%、「年老いた親の世話する」は23%だった。

 望ましい家族構成のトップは3世代同居など大家族の60%。夫婦と子どもの核家族は27%、夫婦2人は9%で、「結婚や血のつながりに関係なく、気の合う人と暮らす」は2%、「1人で暮らす」は1%にとどまった。

 自分の家族のタイプを聞くと、「祖父や父が大黒柱」の“前近代型”が14%、「父は仕事、母は家庭」の“近代型”が34%、「夫婦も親子も何でもよく話し合う」という“友達型”が31%、「個人として互いに過度に干渉しない」という“自立型”が19%と分散。今の自分の家族に「満足している」「どちらかといえば満足している」は計91%だった。

 家族の範囲については「一緒に暮らす未婚の男女」も48%が家族と考え、「老人ホームなどで暮らす人同士」も33%が家族と回答。ペットを家族とみる人も65%いた。

 【注】小数点1位を四捨五入した。

 <調査の方法> 層化二段無作為抽出法により、1億人余の有権者の縮図となるように全国250地点から20歳以上の男女3000人を調査対象者に選び、9月20、21の両日、調査員がそれぞれ直接面接して答えてもらった。転居、旅行などで会えなかった人を除き1824人から回答を得た。回収率は60・8%で、回答者の内訳は男性49・0%、女性51・0%。

 

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