首相、10月下旬訪中へ 胡主席と初の首脳会談麻生太郎首相は4日、北京で今月24日から2日間の日程で開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会議に出席するため訪中し、滞在中に胡錦濤国家主席、温家宝首相と初の首脳会談を行う方向で最終調整に入った。これに合わせて開かれる日中平和友好条約締結30周年記念式典にも出席する考えだ。 与党が検討していた「10月21日公示-11月2日投開票」の衆院選日程では、公示直後に当たっていたことから困難視する意見が政府内にあったが、2008年度補正予算成立を優先する首相の意向もあって先送りの方向となったことで訪中の環境が整った。 9月の国連総会出席に続き外交への積極的取り組み姿勢を有権者にアピールする狙いもありそうだ。首相は、日中関係が悪化した小泉内閣時代の2005年10月に就任した外相の在任中に訪中が1回もなく、首相就任後でも初の訪中となる。 首脳会談では中国との「戦略的互恵関係」を発展させ日中関係を強化していく姿勢をあらためて表明。北朝鮮の拉致、核問題や温室効果ガス対策での連携を確認するとともに、共同開発で先に合意した東シナ海ガス田をめぐる条約締結交渉の進展を図る。
【共同通信】
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