連載
2008年8月31日、ナイキ主催のランニングイベント「THE HUMAN RACE 10K」が世界26都市で同時に開催された。THE HUMAN RACE10Kは、世界中のランナーが10キロ競走を行う地球規模のランニングイベントで、レース終了後には、世界のトップアーティストによる限定ライブを実施。日本は山梨県本栖湖が本会場となり、約8000人のランナーが参加した。
残念ながら本会場まで行けないという人のために、Nike+を使ってのバーチャルスピードレースが、nikeplus.com上で行われた。バーチャルレースは、8月25日〜8月31日の期間、いつでも、どこからでも、何度でもレースに参加できるもので、期間中一番早いタイムが適用される。またフィジカルレース同様チャリティーにも連動している(関連記事参照)。
以前Nike+スポーツバンドのレビューをした筆者(関連記事参照)。この日山梨までは行くことができない……。Nike+を使ってバーチャルレースにエントリーすることにした。
エントリーすると、10キロのトレーニングに合ったオリジナルミュージックがメールで送られるうれしいサービスもある。最長6キロまでしか走ったことがない筆者は、初心者向け「MY FIRST 10K」をダウンロードしてみた。これによって徐々に気分も上がってきていたのだが、連日の雨、雷雨、豪雨。8月25日〜30日までまったく走ることができずにいた。31日の予報はまた雨。例え晴れたとしても、雨で練習もできず、このまま10キロ挑戦は無謀なのではないかという不安でいっぱいになる。
そして8月31日――。運がいいのか悪いのか、照りつける太陽。
都内各所、主要都市のランニングストアなどでは、8月31日にバーチャルレース参加者のためのエイドステーションが置かれ、10キロ完走者には本栖湖で配られるフィニッシャーズアイテムが手に入る。また東京・代々木公園では、大規模なバーチャルレースイベントが開かれるということで、こちらに急きょ参戦することにした。
直前まで雨が降るという不安定な天候の中、代々木公園織田フィールドにはたくさんのランナーがエントリーするための列をなしていた。会場で配られたおそろいの赤いTシャツは、ゼッケンの代わりとなり番号が1人1人異なる。全世界のランナーがこの赤いTシャツを身につけてレースに出場する。同時刻にスタートするので、オープニングでは「地球が動くのを体感できるかも」なんて話にもなった。
イベントにはスペシャルリポーターとして白石みきさんが来場し、「無理せず最後の夏を体感してほしい」と参加者へエールを送った。さらにお笑い芸人のアンタッチャブルの柴田英嗣さん、ゲストライブに出演するINSPiメンバーが参加し、一般ランナーを盛り上げる。
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