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「金総書記がサッカー観戦」 現地報道、日時触れず

2008年10月4日23時16分

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 【ソウル=牧野愛博】健康悪化説が流れている北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、金日成総合大学創立62周年にあたって、同大学と平壌鉄道大学のサッカーの試合を観戦した。朝鮮中央通信が4日、観戦の日時と場所に触れずに伝えた。金総書記の動静が伝えられたのは8月14日付の同通信報道以来、51日ぶり。

 同通信によれば、金総書記は、学生たちが体育活動をよくこなしているとして、競技の結果を祝った。両大学の学生が革命と建設に核心的な役割を担っているとして、大きな満足を表明し、評価したとも伝えた。

 金総書記は8月14日付の同通信が軍の視察を行ったと報じて以来、動静が途絶えていた。9月9日に行われた建国60周年の記念行事にも姿を現さず、韓国政府は「脳卒中の可能性がある」とした分析結果を国会に報告。各国の関心が集まっていた。

 韓国政府関係者は「この報道だけで、健康状態に問題がないと断定するのは早すぎる。10月10日の朝鮮労働党創立記念日ではなく、なぜこの時期に動静を伝えたのか、北韓(北朝鮮)の意図を分析する必要がある」と語った。

 ラヂオプレスによれば、97年10月の総書記就任以来、公式報道で動静が途絶えたのは、03年2月12日から4月3日までの50日間が最長。専門家の間では、長期にわたって動静が途絶えることで、金総書記の求心力に影響が出ることを北朝鮮が懸念したのではないかとの声も出ている。

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