ネックの仕込み
ウズマキが仕上がったら、ボディにネックを仕込みます。
ネックの根元の部分の形に合わせて、ボディを掘り込んでいきます。 深さは6ミリほど、、、これだけでネックは支えられています。 この部分の精度が悪いと、強度が低下して年月とともにネックの角度が変わりやすくなりますし、音にも影響がありますので、最高の精度が求められる作業です。 完璧に作業しても、年月とともにネックが下がってくるのはやむを得ないことではありますが、数年で演奏不可能になるほど下がってしまう場合は、この部分の精度が低いことが多いです。 指板に定規を当てて、ブリッジの位置での高さを基準にして、ネックの取り付け角度を決定します。 標準で26~27ミリですが、私は少し高めにセットすることが多いです。 湿度によって後日高さが変わりますので、作業する時の気候を見極めて、微妙に調整する必要があります。 こんにちは! ネックの支えってこうなってるんですね わりと接着面積が少ない感じがします これで、あの絃の張力に100年以上も耐え続けるとは、たいしたもんです。 たしか、ギターなどは絃の力に負けて、この部分からネックが立ってきてしまうと聞いたことがあります バイオリンって、そういう意味で随分耐久力がある楽器なんだと思います ほぞ穴とか掘って細工するかと思えば、接着だけなんですね 接着するとき締め付けようがない感じですね あ゛ー、夢のないつまらない書き込みになってしまいました すいません 何となく、その高揚感って分かります。 それにしても、ネックの溝がそんなに浅いとは、、、。 大工協奏曲さん、こんにちは。。 いえいえ、、この部分はチョー現実的な、強度と精度のみが追求される仕事ですので、夢のある☆?コメントはまたの機会にぜひお願いいたしマス。 でも、念のため補足しますと、、接着力だけで強度を得ているわけではないのです。 ニカワを塗る前にギュッと押し込むと、そう簡単にははずれないぐらい、締め付け感がありますので、実際にニカワをつけて接着してしまうと、逆に、取り外す時にものすごく苦労する部分です。 もともと、ストラディバリの時代のオリジナルは、いわゆるバロックバイオリンの頃ですが、このようなはめ込み式ではなくて、それこそ糊付けして、釘で固定されていたのですが、1800年代にいわゆるモダンフィッティングに変更された時に、このはめ込み式が開発されたようですね。 精密に作業すれば、強度は十分すぎるほどありますので、ご安心くださいませ。 N.Kojimaさん、こんにちは。 そうですね、、模型飛行機をつくっていて、翼に紙を貼り付けているような高揚感?に近いかもです。 製作者によっては、もう少し浅く仕込む人もいるようですが、それでも十分な強度です。 私は、師匠が深く仕込む人なので、そのまま受け継いでいますが、将来、修理のために取り外す人は、苦労されることでしょう、、、。 こんにちは~ この部分の仕込み、酒の仕込みと同様に見てみたいところだったので、感激です!! 質問ですが、この角度の調整は、ボディ側のみ削るのですか?ネック側の接する面も削りますか? それと、この後いったん指板くんもはずしてニスなんですね~。 精密な部分だけに、まちがえてニワカで貼り付けないでくださいね~ 私のカノーネくんも、もうじき7歳ですけど、ネックの下がりは感じられません。 さすが、菊田師匠の精度が高かったことの証明ですね!(何かください☆) 本当は、この写真ではネックの仕込みがテーマだと思うのですが 私、写真を見て、師匠の、表板・裏板の周囲リブのラウンド仕上げの均一さに魅かれてしまってます。 ここを丸くしすぎるとやわらかすぎる姿になり、四角に仕上げると力強さが出すぎるように感じてしまいます。師匠のは、四角さを残した丸。すなわち小田原蒲鉾スタイルでしょうか? ネックは、きちんと入っていないと、強度もさることながら、演奏に支障がでるので、神経を使うところだと思います。 ネックに限らず、多くの工程で神経を使うので、バヨリン作りは本当に大変だと思います。 たにつちさん、こんにちは。 そうですね、酒の仕込みも重要ですよね。 精米度合いや、水、麹を仕込む時の温度やタイミングが大切なのでしょうね、、、。 あ、このあたりは、ひでさんの専門分野でしたね。 そば打ちもそうでしょうし、やはり仕込みは大切ということで、、、。 あ、ネック側を削るかどうかは流派にもよるのですが、私は少しだけ削って最終調整します。 カノーネ君、、、もう7歳なんですね~。 なんだか、今、とっても嬉しい気分です。 ネックも無事でなによりです。 そうですね~、何を差し上げましょうか? サンクチュアリは弾けないので、ちょうちょ変奏曲ぐらいで、、、。 ウソですよ、、、。 きうちさん、こんにちは。 な、なるほど、、、目の付け所がさすがですね。 小田原蒲鉾、、、よく分かりませんが、、、美味しそうですね。 でも、すみません、、説明不足でした、ごめんささい。 まだこの部分は仕上がっていないのです。 ネックを仕込んでから、最終仕上げ作業に入るのですが、その作業の本当に最後の最後に、このエッジ部分ももう少し丸めます。 なぜ最後にするのかですが、、全ての楽器の状態が仕上がっていないと、正確に見極められないからなのです。 それくらい、楽器の印象を左右する重要な部分だと思います 流派や、製作年代によってこの部分の丸め方はかなり違いますよね。 この辺は、私などよりきうちさんのほうがお詳しいと思います。 私の最近の傾向は、かなり丸く仕上げています。 笹かまぼこ@仙台名産ぐらいでしょうか。。。 かまぼこ、食べたい、、、、。 こんにちは♪ 最初のお写真を拝見して・・・ ぽか~ん^^;・・・これどこ?と、思ってしまい、口をあけたまま後の写真を見比べつつ理解。すみません・・・。 なんというか建築物さながら・・・。菊田さんと皆様のコメントの内容に、はぁ~♪ふぅ~~~ん♪と感心。 あれ、何しに来たんでしょ。わたし。 菊田さん!お体に気をつけて頑張ってね!(このタイミングがやや意味不明) すごすご・・・(・・;) と去るのでした。(爆 葉月さん、マニアの館@かまぼこ屋へようこそです。 そうですよね、、、普段絶対に見ることの無い光景ですよね。 楽器をコンクリートの上に落としたりすると、運よくネックがはずれて仕込みの精度が確認できたりしますが、、、、。 試さない方が良いと思われます。 はい~、最近、作業もブログも遅れがちですが、なんとか生きておりますのでご安心くださいませ。 それにしても、かまぼこ食べたい、、、。 北海道の方は、カニカマって、食べないのでしょうか、、? 毛ガニ風味のカニカマ、、、、。 こんにちは。 そういえば、パガニーニのカノン砲は床に叩きつけられてバラバラになったことがあったそうですが、当時のカノン砲は釘付けなんで、この形は見られないですね~ ノミだけで、平面の精度を出すってのが、どれだけ難しいか、やってみると良く分かりますね~ みなさんも、100均の端材とノミを購入して、この部分の真似事をしてみると、ご自分のバヨリンへの愛着がさらにアップするかも?(笑) 着々とバイオリンの姿に近づいてますね。ここまで出来上がると完成迄 もう一息でしょうか?湿度によって調整しなくてはいけないのですね。 やはり、かまぼこは入手困難ですか? かまぼこの簡単な作り方のHP見つけました。 作ってみるのは如何でしょう? http://www.hassui.co.jp/making-katei/index.html http://www.ajiwai.com/otoko/make/kama_fr.htm い~ぐるさん、こんにちは。 そうですね~、カノン砲はたぶん今でも釘のままなので、もう一度床に落としても見ることはできないですね~、残念です、、、。 というか、この貴重なバイオリンを床に落としたらどういうことになってしまうのか、、、、、心臓に悪いので考えない方が良さそうです。 あ、、この作業、場合によってはヤスリも使います、、が、ヤスリの方がある意味危険なので、良い子はノミだけで作業しましょうね。 ヤスリが危険なのは、手を切る危険ではなくて、知らないうちにとんでもないところを削ってしまうことがあるので、技術的には難しいのですが、慣れればより精度の高い仕事ができます。 あ、100均のノミで試す時には怪我には注意してくださいね~。 (誰も試さないって?) まりあさん、こんにちは。 そうですね、ここまで来ると楽器の形もできて完成に近いのですが、、、。 この後の仕上げ作業がまた長いのです、、、(;_;)。 長い上に、楽器の見た目の印象が大きく変わってしまうので、とても集中して気をつかう作業なので、エネルギーを補充してから取り組みます。 というわけで、かまぼこ、、、ですね。 素晴らしい情報をありがとうございました。 なるほど、、、ちくわやはんぺんもバリエーションになるのですね、、、。 我が家の守護霊さんがシュークリームを作るときに、卵白が大量に余るのですが、そのたびに卵白だけの卵焼きを食べていたので、卵白の有効利用としても素晴らしいですね。 時間と卵白があるときに試してみたいと思いますデス。 ありがとうございました。 お久しぶりです。 こういう精密作業は僕には向いていません。 いつもアバウトですから。(笑) それよりも、師匠が精密に重さを量ってかまぼこを作っている姿を想像してしまいました。 がっちり天秤とかで重さを量ってそうで。。。 失礼しました。 >マニアの館@かまぼこ屋 ついつい引き寄せられてまたまいりました。(アニメ映画・『千と千尋の神隠し』連想。妄想。) 北海道は、かまぼこもポピュラーなお土産です。仙台の笹かまぼこのほうが有名ですが。 >毛ガニ風味のカニカマ、、、、 ・・・かどうか忘れましたが食べたことありますよ~カニかま。残念ながら板かまぼこではありませんが・・・・。 https://www.kamaei.co.jp/online/tkxcgi/shop/goods_detail.cgi?CategoryID=000009&GoodsID=00000001 小樽の某かまぼこやさんは道内では有名です。おいしいです。 http://www.kamaei.co.jp/ ・・・ネックのお話でしたね(~_~;) そうそう、書き落としました♪ まりあさんのご紹介で、私もかまぼこ作ってみたくなりました。(^^♪ バイオリンは、、、、無理です、、、(涙) 葉月さん、「やおよろずの神々の館@カニ甲羅カマボコブログ」へようこそ。 うう、、やっぱりありましたね、、、かに甲羅カマ、、、、。 恐るべし、小樽デス。 ズワイガニをふんだんに使用、、、た、食べたい、、、。 しかも、えびカマ、ほたてカマ、しゃけカマ、、さらには、うにカマまで、、、。 商品一覧に、カニカマの板カマもありましたよ、、、。 (しっかりチェックしている、、。) ネックのお話なんて、もうどうでもいいデス、、、。 カマボコ~! ボディーの掘り込み、微妙~な角度がついてるんですね。 以前家具工場へ見学に行ったことがありますが、そのときのクサビが思い浮びました。 たった6ミリで支えるのですね。指板の角度といい、ここもやはり精密なお仕事。すごいです。 見いっているうちに、酸欠状態になっちゃいました(^ ^; カマボコといえば(カニカマはもういいですけど) 小樽すごいですね。 http://www.osakisuisan.com/index.htm ここも昔から変わったカマボコありますよ(笑) Machako@カニカマ本舗さん、ようこそカマボコブログへ、、、。 そうですね、家具は、もっと重いものを支えなければならないので、こういう連結部分はしっかりしていますよね。 その点、バイオリンはけっこう華奢な構造に見えてしまいますね。 でも、あの大きくて重いチェロでさえも、1センチぐらいしかはめ込まれていないので、バイオリンの6ミリというのは十分な深さのような気がします。 ほんの少しの修正が、指板の先端では大きな誤差になってしまうので、ビミョ~な作業です。 おお、浜のマツタケ、、、広島も恐るべし、、、、、。 マツタケ風味のカマボコ、、、良いかも、、、。 カマボコって、、、形も自由だし、、味もいろいろな食材との相性が良いので、アイデア商品が多いのでしょうね。 クレモナ名産、バイオリンカマボコ、、、、、売れないかな? あ、あべさんにお返事書くのを忘れてました。
いえいえ、あべさんも、結構細かいところにまでこだわっていたような、、、、。 カマボコは、白身魚の重量に対する、塩と水の量がポイントのようですね。 粘度によっては、卵白や小麦粉で補正をするようです、、、。 う~ん、、難しそう、、、。 ニスの調合のほうが簡単かも、、、、。 あべさんの方面では、やはり、讃岐うどんカマボコでしょうか??
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クレモナでの楽器製作風景がメインですが、日記も少々。
by violino45 ~菊田出没情報~
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