<使い回し>大阪の病院でインスリン注射器 5年で63人に
2008年10月4日(土)14時6分配信 毎日新聞
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保健所が先月16日、年1回の立ち入り検査をした際に発覚した。厚生労働省は、こうした行為の禁止を医療機関に周知徹底するよう3日、都道府県などに文書で指示した。同省によると、インスリン注射器の使い回し発覚は初めてという。
注射器にはあらかじめ一定量のインスリンが詰められ、繰り返して注射できる。感染防止のため、本来は注射器に名前を書き、患者1人に1本ずつ使う。
しかし検査で名前のない注射器が見つかり、数人の看護師が、一部の入院患者に対し、針だけを変え、同じ注射器で注射していたと分かった。病院は保健所の指示で過去5年のカルテを調べ、共用があった患者は63人と発表した。野田院長は「管理体制が不徹底だった。深くおわびしたい」と話した。【渋江千春】