昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の救命救急センターが県の評価委員会から「機能不十分」と指摘された問題で、病院を運営する伊南行政組合の杉本幸治・駒ケ根市長らが3日、県庁に村井仁知事を訪ね、センター存続に向けて支援を求めた。
同病院の救命救急センターを巡っては、県の救急医療機能評価監視委が現地調査を実施。整形外科や産婦人科の常勤医が不在で、医師数も不足していることなどから「救命救急センターの機能としては不十分」との報告書を、9月に県へ提出している。
杉本市長は同日、要望書を村井仁知事に提出し「住民には、救命救急が地域の病院からなくなるという危機感が大きい」と支援を求めた。村井仁知事は「地域の思いは痛いほど分かる。県側でよく検討し、どう対応していくのか、ご相談させてほしい」と述べるにとどめた。【神崎修一】
毎日新聞 2008年10月4日 地方版