浜田市旭町の島根あさひ社会復帰促進センター（刑務所）内に柔剣道の鍛錬場「三ツ石館（みついしかん）」が完成し、29日、シドニー五輪金メダリスト井上康生さん(30)を迎えて道場開きがあった。施設は刑務所職員が利用するほか、地域住民にも開放される。
道場開きには、広島矯正管区内の各施設の柔道指導職員や市内の小中学生ら約150人が出席した。渡部志郎センター長が「武道を通じ、官民職員と地域の交流を続けたい」とあいさつした。
センターの警備を担う綜合警備保障（アルソック）グループ社員でもある井上さんは技を披露。子どもたちとも組み合って「相手を崩して技をかけるという基本をしっかり身につけて」と呼びかけた。建設を請け負った大林組社員らによる剣道演武もあった。
【写真説明】道場開きで井上さん（手前左）の模範演技を見る刑務官や子どもたち
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