Print this Post Article Lists Back

米金融危機:5年5カ月ぶりウォン安水準に

 米国金融危機の影響を受け、韓国の金融市場におけるドル不足現象は今後も続くとの懸念が高まり、一気にウォン安が進行。1ドル=1220ウォンを突破した。

 2日のソウル外国為替市場で、ウォン相場は36.50ウォン・ウォン安の1ドル=1223.50ウォンで取引を終えた。これは2003年4月に1237.80ウォンまでウォン安が進んで以来、5年5カ月ぶりのウォン安水準。

 前日よりも8ウォン・ウォン高の1ドル=1195.0ウォンで寄り付いたウォン相場は、米上院が金融安定化修正法案を可決したというニュースにもかかわらず、ウォン安に振れ、取引終了直前には1ドル=1224.0ウォンまで上昇した。同日の株式市場で外国人の売り越し額は3000億ウォン(約258億円)を超えた。海外送金用のドル需要が増えた点が、ウォン安の要因となったという見方が強い。

 サムスン先物のチョン・スンジ研究員は「安全な資産を手に入れようとする現象から、世界的にもドル高が続いており、韓国の経常収支赤字幅が大きくなったことで、ドルが流入してくる可能性は減った。米国の法案可決に対する期待感よりも不確実性に対する懸念の方が大きい状況だ」と話した。

チョ・ウィジュン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る