2008年10月3日 19時55分更新
ことし3月、JR岡山駅で男性を線路に突き落として死亡させたとして18歳の少年が逮捕された事件で、岡山地方検察庁は3日、この少年を殺人などの罪で起訴しました。
この事件はことし3月、JR岡山駅で岡山県職員の假谷国明さんが(当時38歳)線路に突き落とされて死亡したもので、大阪・大東市に住む18歳の少年が逮捕されました。
岡山地方検察庁は3日、少年について「少年であることを加味したとしても起訴するべきであると判断した」として殺人などの罪で起訴しました。
少年については今年4月に大阪家庭裁判所に身柄が移され精神鑑定や家庭の状況の調査などを行ったうえで先月25日に、少年の処分を決める審判を行った結果、刑事処分以外の措置を認めることはできないとして大阪地方検察庁に送り返されていました。
その後、被害者の遺族などがいる岡山に身柄を移して岡山地方検察庁が調べを進めていましたが、3日、殺人の罪で起訴したものです。
起訴について岡山地検は「精神鑑定の結果や証拠を総合的に判断した結果刑事責任を追及できると考えている」と述べていて、今後、少年は岡山で大人の被告と同じように刑事裁判を公開で進められることになります。
少年が起訴されたことについて、亡くなった假谷国明さんの両親は、「亡くなった命の重さを思い、家族は今も毎日がつらい時間です。裁判では、命の重さを考え、加害者を適正な刑に処してほしいと思います。」というコメントを出しました。