政局2008
麻生首相が所信表明、衆院選視野に対決姿勢
【社会】天窓転落死 校長と教諭書類送検へ 杉並 業過致死の疑い2008年10月4日 朝刊 東京都杉並区立第十小学校で六月、六年生の中村京誠(きよまさ)君(12)が天窓から転落して死亡した事故で、警視庁捜査一課と杉並署は、業務上過失致死の疑いで同校の校長(55)と児童を引率した女性教諭(50)を月内にも書類送検する方針を固めた。二人が安全確保のために十分な注意を払わなかったことが事故を引き起こしたと判断した。 事故は六月十八日午前九時二十五分ごろ、同小の三階建て校舎で発生。屋上での算数の体験授業の合間に、中村君がアクリル樹脂製のドーム形天窓の上に乗ったところ、天窓が割れ、約十二メートル下の一階床に転落。同日午後、搬送先の病院で全身打撲で死亡した。 同課は、教諭が児童らに対し「天窓に近づかないように」と十分に指導しなかった過失があるとみている。さらに事故当時、教諭は走り回っている児童に気を取られ、中村君の行動に気付かなかったことから、生徒全員に対する注意や監督が不十分だった過失もあるとみている。 校長についても、屋上が授業にしばしば使われていることを知りながら、使用の中止や教諭への注意喚起などの安全対策を怠ったとみている。 杉並区教育委員会の事故調査報告によると、同校は一九八六年に完成。屋上は、児童が立ち入らない屋根として位置付けられていた。しかし、校長や副校長の異動に伴って危険な場所としての認識が希薄化。八九年ごろから屋上が授業の場として使われ始め昨年度は計八回使用された。
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