熊野古道 牛馬童子が元の姿に…
世界遺産に登録された和歌山県の熊野古道で、シンボルの牛馬童子像が何者かに壊されてから3か月半。修復作業が完了し、ようやく元の姿を取り戻しました。
「付いてるのかどうかな、と思っていたので、復元されてよかった」(観光客)
胴体に載せられる首が少し痛々しい牛馬童子像。
3か月半振りに、元の形を取り戻しました。
今年6月、牛馬童子は何者かによって壊され、頭の部分がすっぽりとなくなってしまいました。
持ち去られたのか結局、頭部はみつからず、市の担当者らが1か月をかけて製作、3日ようやく、元通りの姿に復元されました。
「こんな顔だったかな?どんな顔だったかな?少し時間がかかりましたが、復元できて一安心しています」(真砂充敏・田辺市長)
世界遺産に登録された熊野古道を訪れる観光客を、元通りの牛馬童子像がまた静かに迎えてくれることになりそうです。
一方、ずらりと並んだこれらの掛け軸。
「聖徳太子絵伝」全8幅、国の重要文化財ですが、実は6年前に、兵庫県加古川市の鶴林寺から韓国人の犯行グループに盗まれ、9か月間、行方不明になっていました。
取り戻したときは掛け軸の絵の部分だけが切り取られたり損傷も激しかったということですが、5年の修復期間を経て、よみがえりました。
「感慨無量です。色も鮮やかによみがえってくれて、本当に喜んでいます」(鶴林寺・幹栄盛住職)
鶴林寺で4日から来月9日まで公開されます。