政局2008
麻生首相が所信表明、衆院選視野に対決姿勢
【経済】汚染米 浅井ルート10都府県に 農水省 新たに6事業者公表2008年10月4日 朝刊 農薬などに汚染された事故米の不正転売問題で、政府は三日、接着剤メーカー「浅井」(名古屋市)の汚染米の流通先として新たに六事業者を公表した。流通先は十都府県に拡大した。農薬汚染米五百七十トンについてはほぼ半分の二百六十三トンを解明したという。流通先は、東京都、大阪府、京都府のほか、埼玉、千葉、静岡、愛知、岐阜、三重、福井の七県。 公表したのは日本たばこ産業の子会社「ジェイティフーズ」(東京)や肥飼料販売会社「田原物流本店」(千葉県長南町)など。ジェイティフーズは業務用ちまきの原料に汚染米が混入していた。ちまきの製造委託先の食品会社が、複数の米穀業者を経由して汚染米を購入していた。 消費者向け製品への汚染米混入は、「シノブフーズ」(大阪市)のおにぎりや「ファーストフーズ」(京都市)の給食などがすでに判明しているが、いずれも健康被害の報告はないとしている。 農林水産省は、流通先の一社「西田米穀」(静岡市)に在庫として残っていた汚染米とみられるもち米について残留農薬検査をしている。農薬が検出されれば浅井などは食品衛生法違反になる可能性がある。結果は来週以降に出る見通し。 一方、肥料製造業者「太田産業」(愛知県小坂井町)ルートでは、新たな流通先として肥料会社約四十社、畜産農家三戸が分かった。社名などは非公表。農水省は、食用になった可能性も含め、調査を続けている。
|