最近,仕事関係の本をよく読んでいるような気がします。
仕事関係といっても,大半は発達障害に関する書籍。
それも,医学的なものよりも教育とか就労とか,社会とのつながりの部分に関するものが多いです。
発達障害というひとことであらわされるこどもたち・おとなたち,でも実際の姿は多種多様。
本で読んだだけでは彼らがどういうひとたちなのかを理解するのは困難だし,ことばだけで彼らを正確に説明するのは本当に難しいと思います。
そして,しんどさを抱えている部分であったり,必要としている支援であったりもひとりひとり違っていて…。 やっぱり,たくさんの発達障害のこどもたち・おとなたちにお会いしてこそ,いろいろなことが見えてくるというのはありそうです。
でも,たくさんの患者さんに会わせていただいて,そうしながら本を読んでみると,混乱しかけていた頭がすっきり整理できたり,疑問に感じていたことがすんなり解決できたりすることもたくさんあって。
臨床経験だけでも活字での勉強だけでも足りない。
診察室で患者さんとお会いすることと,書物をとおして勉強すること,その両方がうまく組み合わさると,より深く明確に理解できるんですよね。
発達障害に関しては,医療だけではなかなかうまく支援できないところもあるけれど,医療の次に提供できる支援について私たち精神科医も勉強して理解を深めて,次に必要になるサポートへスムーズに繋げていく…,
そんなことをさらっとできるような精神科医でありたいと思っています。
尊敬できる,見習いたい,そんな先輩方・先生方のお考えを,その先生方と離れていようが直接会って話せなかろうがいつでも知ることができる。
そんな書籍の素晴らしさをしっかり活かして,日々の診療に役立てなくちゃもったいない,ですよね。
これからもいい本とめぐり会いながら,尊敬する先生方を味方につけながら,診察室で私自身にできることを少しでも増やしていこうと思っています。
…つい最近,いい本に出会えて嬉しかったので,こんなエントリーを書いちゃいました。
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