決められた残業時間を超えてタクシー運転手を働かせていたとして、長崎労働基準監督署は2日、「安全タクシー」(本社・長崎市)の男性社長(49)と元統括運行管理者の男性(60)を労働基準法違反(時間外労働)容疑で長崎地検に書類送検した。
調べでは、2人は同社の運転手4人に、運行記録を管理するタコグラフを2枚作らせ、昨年5月の1カ月間、労使協定で定めた1日の時間外労働時間の上限である5時間を超える前にタコグラフを取り替えさせ、最長で1日8時間半、1カ月計91時間の時間外労働を行わせていた疑い。
2人は容疑を認めており「運転手から『もっと働きたい』と申し出があり、会社も利益が上がるので認めた」と話しているという。
〔長崎版〕
毎日新聞 2008年10月3日 地方版