タイとカンボジアが領有権を争っている国境付近で3日、双方の軍が銃撃戦となり数人がけがをしました。
銃撃戦があったのはタイ・カンボジア国境で、今年、世界遺産に登録されたヒンズー教の寺院遺跡「プレアビヒア」の周辺です。
カンボジア側によりますと、3日午後、カンボジア領内に立ち入ろうとしたタイ軍の兵士が発砲し、カンボジア軍との間で銃撃戦となりました。
一方、タイ側の説明では、タイ領内に侵入しようとしたカンボジア軍が先に発砲したとしていて、双方の主張は食い違っています。
この銃撃戦により、カンボジア軍は1人、タイ軍は2人がけがをしたとしています。
現場周辺では、プレアビヒアの世界遺産登録をめぐって、今年7月から領有権問題が浮上し、双方の軍によるにらみ合いが続いていましたが、負傷者が出たのは初めてです。(04日01:40)