(cache) 駐アフガン英大使『米戦略は失敗』

アフガニスタン駐在の英国大使が九月、同駐在の仏次席大使との懇談で、「米国の（アフガニスタン）戦略は失敗の一途をたどっている」と述べ、増派すれば「われわれが占領軍としていっそうはっきりと認識され、標的にされる人数も増えることになる」と警告していたことが分かりました。

この仏次席大使が懇談の内容を同国のサルコジ大統領らに電報で送り、それを仏紙が入手して暴露。
さらに英国の主要紙が一日、その内容をいっせいに報じました。

それによると、クーパーコールズ英大使はフィトゥ仏次席大使に対して、「治安状況は悪くなりつつある。
汚職も同様で（アフガン）政府への信頼は失われている」と指摘。
「多国籍軍の存在は問題の一部であって、解決策の一部ではない。
外国軍がいることで政権の延命が図られている」との見方を示しました。

一方で同大使は「われわれはアフガニスタンで米国を支援する以外にない」とも表明。
「われわれが関与を望んでいるのは勝つ戦略であって、負ける戦略ではないということを伝えるべきだ」として、フィトゥ氏に対し、二人の米大統領候補に自分たちの見解を伝えるよう提案したといいます。

報道について、英外務省は「引用されている見解は英国の見解を正確に反映していない」とコメントしています。(仏・英紙報道)

『延焼するパキスタン』

パキスタンの首都イスラマバードの米国系ホテル「マリオット・ホテル」で９月２０日夜に起きた自爆テロは、内務省の調べで少なくとも外国人４人を含む５３人が死亡、２６６人が負傷する惨事になった。

死亡が確認された外国人はパキスタン駐在のチェコ大使や米国人２人、ベトナム人１人。宿泊中の米軍関係者が負傷したとの情報もある。焼け落ちたホテル内は高温のため救助作業が難航しており、死者はさらに増える可能性がある。
内務省によると、６００キロの爆薬と引火を促すアルミ粉が使用されており、情報当局者はロイター通信に「技術の高さは、アルカイダの犯行をうかがわせる」と分析した。

首都の一等地にある同ホテルは、大使館と並び米国の象徴とも言える建物。
米国人をはじめ多くの外国人や政府関係者が利用し、これまでもイスラム過激派の標的となってきた。
だが、今回の爆発規模はけた違いだ。
ホテルの前には巨大な穴があき、建物はほぼ全焼した。政府幹部は「これはパキスタンの９・１１事件だ」と語った。

『高まる反米感情』
米軍は今月初旬、過激派が潜むとされるアフガニスタンとの国境地帯にアフガン側から越境攻撃を仕掛け、その後も無人機によるミサイル攻撃を継続。
民間人にも犠牲が出て、地域住民だけでなく国内全体に米国への反感が広がりつつある。

また、過激派の矛先は米国の後押しで今月９日に就任したザルダリ大統領や、同氏が率いる人民党主導の現政府にも向いている。
今月３日にはギラニ首相の公用車が銃撃された。

今年３月に発足した現政府は当初、ムシャラフ前大統領時代から続く過激派への強硬策が「テロを誘発している」との世論を受け、対話路線を試みた。
だが、米国からの働きかけもあり、再び強硬策に転換。こうした姿勢が、過激派の「憎悪」をさらにあおった可能性が高い。(朝日新聞９月２２日)

『国民の支持が無い腐敗したザルダリ政権』

クーデターで政権についていた陸軍参参謀総長で前大統領だったムシャラフがアメリカの対テロ戦争に協力した結果、国民の支持を完全に失い選挙で大敗して失脚。
ムシャラフは最期まで大統領官邸ではなく軍の参謀総長官舎に住んで、軍を掌握していた。
パキスタン憲法では大統領と軍のトップの参謀総長の兼務は禁止されたいる。
違憲判決を出した最高裁判所の裁判官を罷免、軟禁してまで居座っていた両方のトップの座をアメリカの指示した選挙で全て失ってしまう。。

『パキスタン国民の世間のうわさ、世論の動向』

今回決ったダルザニ大統領はブット政権時代はミスター１０％、後にミスター３０％と呼ばれた悪徳政治家の見本みたいな人物で人気に勝るブット首相の弟を暗殺したらしい。
去年末のブット元首相の暗殺でも犯人と疑われている。
防弾車のサンルーフから上半身を出して支持者に手を振っているところを銃撃され其の後爆発が起こったが、「サンルーフから顔を出して手を振って」と、電話をかけたのは実の娘で、其れを指示したのはザルダリだった。
そして、それをザルダリも認めている。
犯人はアルカイダだということになっているがパキスタンでは信じている人は少ない。
真犯人はパキスタン軍情報部のＣＩＣだと言う説も有るがザルダニ説も無視でき無い。
今回最悪の疑惑の塊のような人物が核のボタンを握る事になった。
ムシャラフよりザルダリの方が良いと思っている国民が一人もいないのにザルダリが大統領になれる不思議。

『マリオット・ホテルで大爆発』

大体が普段から被害を１０分の１に発表する政府だから「数」については信用は出来ないとか。
実質は２００～３００人の死者ではないかとか。
「あの火の手の中では上階部にいた人間は逃げられなかった」筈だとか。

さらに奇怪なのは（情報通の話によれば）、爆発の前日に米軍３０人くらいが厳重な警備の中で、ホテル内の現地警備員を一切寄せ付けず「米軍特権」でホテル内へ何らかの機材を持ち込んだという。
ホテルは３，４，５階部分が派手に燃えていた、何らかの化学物質が持ち込まれ、それが燃焼した可能性は避けられないとか。

奇怪なことに、首都へのトラック乗り入れは深夜のみだ。
誰があの時間帯にトラックの通行を許可したのか？　
首都の検問は厳しい、十数ヶ所の検問をトラックはどうしてくぐり抜けたのか？　トラックがホテル前の検問所で小爆発を起こし、それから大爆発に至って、大火災。
うまく出来すぎていると思うとか。

本物のタリバーンなら聖なる断食月にこんな犯行はしまい。　
聖なる月にイラクへ侵攻したアメリカのやりそうなことではないか？
アメリカのCIAやパキスタン情報部ISIのオペレーションである可能性が捨てられない所以だとか。

『パキスタンの９１１』パキスタンの新聞

信頼出来る話では、トラック３～４台に２００人の米兵が投宿（めったにない事柄）　現地の警備員を寄せ付けずに自分たちで荷物を運び込び、翌日は９人を残してチェックアウトする。
マリオット・ホテルは３５０室前後だったと思うから、前夜は米兵で半分近くが埋まっていた。

その米兵たちを狙ったテロではないか？という説もあったが、武装勢力がトラックに爆薬を満載して、首都まで運んで来るにしては手際が良すぎるので、やはりCIAやISIの謀略説の方が有力だ。
マリオットのオーナーが「４ヵ月後にホテルを再会する」と、まったく慌てもせず強気の陰には、アメリカから莫大な補償金を受け取っているからだとか、充分にあり得る話が多くて興味がつきない、

パキスタンが米国の「対テロ同盟国」に名を連ねて７年近く、北西辺境州の部族地域でタリバーン（武装勢力）掃討を始めて１万４０００人以上が命を落としていると言われている。
この間、犠牲になった民間人は武装勢力よりも多いに違いない。
前にも書いたが犠牲者の家族の多くは反米、反政府活動を開始する。
テロ組織掃討で犠牲者が出れば出るほどパシュトーンの男は報復に走る。
悪循環の極みだ。

『オバハンからの気まぐれブログ』（パキスタン在住30年のオバハンが、気まぐれにお届けいたします！)の記事から抜粋。
http://blogs.yahoo.co.jp/kimagure_obahan/MYBLOG/yblog.html