社会
高齢者虐待604件 被害の8割女性 県内07年度
二〇〇七年度に兵庫県内で確認された介護家族らによる高齢者虐待が六百四件に上ったことが、県のまとめで分かった。前年よりもやや減ったが、被害者の大半が女性で、虐待する側の過半数は男性という構図が顕著となった。県は「多くの人に高齢者虐待防止法を知ってもらい、被害を防ぎたい」としている。(森本尚樹)
まとめによると、〇七年度に県内各市町に寄せられた高齢者虐待の相談・通報は八百二十八件で、前年より九十七件増えた。八百十六件は介護家族、十二件は施設従事者が虐待したとして、相談があった。
確認の結果、虐待があったと判断されたのは六百四件(被害者六百八人)で、前年より二十七件(同二十五人)減った。被害者の性別は女性八割、男性二割で、前年とほぼ同じ割合だった。
虐待者は、多い順に息子42%、夫20%、娘17%、嫁8%だった。形態では、暴力など身体的虐待=68%▽暴言など心理的虐待=38%▽年金を取り上げるなど経済的虐待=23%▽介護放棄などネグレクトが20%-などだった。
虐待が判明後、虐待者と被害者を分離し、病院に一時入院や緊急一時保護などをしたケースは31%。分離はせず、指導やケアプランの見直しで対応したのは56%だった。
兵庫県高齢社会課は「虐待を受けている人は過度におびえたり、衣服が汚れたままだったり、生活費の支払いができないなど、いくつかのサインが見られる。介護従事者や民生委員らを中心に、見守りのネットワークを広めたい」としている。
(10/3 09:02)
社会
- 石綿禍、肺がん死の男性 再調査で労災、一転認定(10/3 22:20)
- 尼崎JR脱線事故 負傷者の男性が自殺(10/3 22:24)
- 13年越しの「わが家」 震災で全壊のマンション再建(10/3 14:24)
- 「サルのおり」主の不在5年 村上春樹さん小説舞台(10/3 14:17)
- 早期援助団体目指し改装 ひょうご被害者支援センター(10/3 09:00)
- 神戸港に豪華客船アムステルダム 4日にフェスタ開催(10/3 11:43)
- アジアの若者、大麻経験は1%以下 兵教大が調査(10/3 08:50)
- 高齢者虐待604件 被害の8割女性 県内07年度(10/3 09:02)
- 「予算の使い切り」見直し 新制度導入 兵庫県(10/3 09:09)
- 入国審査制度の改善、法相に要望 神戸華僑総会(10/3 08:57)