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【東京】

海外視察調査報告盗用疑惑 文章酷似は『結果論』

2008年10月3日

海外視察報告書について見解を述べる都議会自民党の高島直樹幹事長(中央)=都議会で

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 都議による海外視察の調査報告をめぐって二日、専門家の論文を盗用していた疑いが、また発覚した。民主都議のブラジル視察報告の盗用問題に続き、今回の自民、公明都議の調査団による米国報告では、八ページにもわたる記述が、学会誌の論文とほぼ同一の内容だった。

 記者会見した都議会自民党の高島直樹幹事長は、「問題ないとの認識」と強調。しかし、当時、同党都議で報告書の執筆者である坂本健・板橋区長に確認できていないとし、「これからきちっと事実関係を調べる」などと語った。

 報道陣からは「丸写しでは」との指摘が繰り返しあがったが、高島幹事長は「文章が誤解を招いたのは残念だが(盗用という)認識ではない」「調査団に同行した方から資料を配られ、それを基に議論をしたものを書いたから、単純に丸写しではないだろう」などと説明。文章が語尾などを除きほとんど同じで、小見出しはすべて同一なのも「結果論だ」とした。

 原文の執筆者が不快感を示している点については、「もしそうなら、礼を尽くしてお話をする」と話した。

 一方、調査団には公明党都議も三人が参加していた。都議会公明党の中嶋義雄幹事長は本紙の取材に「有意義な視察の成果が疑問視されることが起きたのは残念。参加メンバーがお互いに責任を持って報告書を作成すべきだと思う」と話した。

 

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