事故米の不正転売問題で農林水産省は3日、国が保有する事故米の焼却処分を始めた。改善策が確立するまでさらなる流通を防ぐ暫定措置で、今後各地で保管する約240トンを地元自治体との調整がつき次第、順次廃棄する。
この日は北海道、茨城、山口の3農政事務所管内で計約4.9トンが処分された。このうち山口県下関市の清掃工場では02~04年に中国と米国から輸入され、保管中にカビが発生した約3.6トンが樹脂袋約120個に詰め込まれてトラックで搬入された。
袋は作業員によって次々とごみの集積堆積(たいせき)所の投入口に置かれ、カッターで切れ込みが入れられた。コメはところどころカビで青っぽくなったこぶし大の塊も確認され、焼却炉へと送られた。【新里啓一】
毎日新聞 2008年10月3日 20時53分(最終更新 10月3日 21時50分)