海上警備行動の発令検討 海賊多発のソマリア沖政府が4月、日本人計1600人余りが乗る豪華客船2隻がアフリカ・ソマリア沖を通過する際、海賊に襲撃される危険性が高いとして、インド洋での給油活動で展開していた海上自衛隊の護衛艦に「海上警備行動」の発令を検討していたことが3日、複数の関係者の話で分かった。 最終的には首相官邸側の「民間客船の護衛は、給油活動が目的の新テロ対策特別措置法の想定外」との判断で見送られ、政府は米英海軍に支援を要請、客船は無事通過した。 海上警備行動は「海の治安出動」とも呼ばれ、、海上保安庁が対処しきれない場合に防衛相が自衛隊部隊に命じる。1999年の北朝鮮工作船事件、2004年の中国原子力潜水艦領海侵犯事件で発令された。領海外の問題への対処も法的には可能だが、前例はない。 ソマリア沖では8月にも、日本企業が管理するタンカーが海賊に乗っ取られる事件が発生している。
【共同通信】
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