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サムスンとソニー、DVD規格をめぐり神経戦

 世界家電市場でサムスン電子とソニーの競争が激しさを極める中、両社がDVD規格をめぐり、激しい神経戦を繰り広げている。

 ソニーのリック・クランシー広報担当副社長は2日、同社のホームページのブログを通じて「サムスンの関係者がソニーの次世代DVD規格『ブルーレイ』について歪曲(わいきょく)している」と主張した。ブルーレイは従来のDVDに比べ約10倍の記憶容量を持つ大容量光ディスク。しかし、予想よりも需要が伸び悩んでいることから、ソニーは頭を抱えている。

 それによると、サムスン電子UKのアンディ・グリフィス理事は地元メディアとのインタビューで、「ブルーレイは5年後には姿を消すだろう」と語った。これに対してクランシー副社長は「グリフィス氏の主張は事実とは異なる。ブルーレイはプレイステーション3(PS 3)と高画質テレビ(HDTV)、インターネットの普及で今後むしろユーザーが増えるだろう」と反論した。

 サムスン電子はこれについて「個人レベルの論争と思っている」としている。

 これまで一部分野で協力してきた両社は最近、競争が激しくなるにつれてデリケートな反応を示している。サムスン電子とソニーは、ブルーレイ、液晶ディスプレー(LCD)では協力関係にあるが、テレビ、パソコン、MP3プレーヤーではライバル関係にある。

 特にソニーが欧米市場で積極的な低価格攻勢を展開したことから、最近テレビ市場で両社のホットな競争が繰り広げられている。ソニーのハワード・ストリンガー会長は先月、「2010年までにテレビ市場トップの座をサムスンから奪還する」と公言している。

 これに対して、サムスン電子の朴鍾佑(パク・ジョンウ)デジタルメディア総括社長は「対策を立てているため、まったく心配していない」と応酬している。

白承宰(ペク・スンジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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