【社説】「李明博の手先を忘れるな」と諭す実践連帯
南北共同宣言実践連帯のある幹部が先月28日、国家保安法違反の疑いで逮捕された際に、横で泣いている7歳の息子に対し「ここに来た人々(捜査官たち)は米国人と李明博(イ・ミョンバク)の手先で、とても悪いやつらだ。こいつらのことは一生忘れるな」と言い聞かせたという。翌日、幹部5人の逮捕状の審査が行われた法廷でも、実践連帯の人々は泣きわめく子どもたちに対し、「米国と国家情報院がグルになって、お父さんを無理やり捕まえた」と諭したという。
「6・15」という名前の入った託児所を作り、そこに通う子どもたちに主体思想を教え込もうとした実践連帯の幹部たち。娘を持つある幹部は、実践連帯のホームページの秘密の掲示板に「娘をわたしたちの運動を展開する後継者として育てます」と書いた。
実践連帯とは、委員長が北朝鮮の統一前線部から「金泳三(キム・ヨンサム)やファン・ジャンヨプなどの逆賊を清算するために戦え」という指令を受け、傘下の支部に伝えている団体だ。金泳三元大統領をののしる脅迫文や、ナイフのささった金元大統領の人形が自由北朝鮮放送(独裁と飢餓に苦しむ北朝鮮の住民を救うために開設された脱北者中心の放送局で、金泳三元大統領が名誉委員長を務めている)の事務所から発見された事件や、ファン氏になたの入った小包みが郵送された事件にも、実践連帯が介入していた可能性が高いとされている。実践連帯に属する人々は、幼い子どもたちにテロさながらの行為を真似するよう教え諭している団体だ。普通の人間の感覚からすれば、到底考えられない行為だろう。
実践連帯のように主体思想を重んじている団体は、「大韓民国は米国の植民地に成り下がっている」と主張する。反米闘争を展開して米国を追い出し、北朝鮮と連帯して民族を統一するほか、楽園のような社会主義国家を建設する、というのが同団体の狙いだ。しかしこれらの団体が楽園と称する北朝鮮は、地球上で最も貧しく、最も悲惨な人権弾圧が今も行われている圧制の国なのだ。1990年代以降200万人が餓死しているほか、飢えから逃れようと国境を越えて中国に渡った人々を公開処刑している。数十年間にわたって国民に反米思想を吹き込み、「自主」という看板を掲げ、鎖国さながらのことをやってきた結果がこれだ。
実践連帯の人々は、このような北朝鮮の指令を受け、大韓民国を北朝鮮のように改革し、幼い子どもたちに地獄のような世の中を譲ってやりたいと本気で考えている。実践連帯に属する人々よ、どうかあなた方自身の足で直接北朝鮮に向かい、日々尊敬してやまない金正日(キム・ジョンイル)指導者の下、せいぜい幸せを満喫するがいい。
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