これまでの発表の10倍以上の可能性が出てきました。厚生年金の標準報酬月額の改ざん問題で、舛添厚生労働大臣は、標準報酬月額が著しく引き下げられ、改ざんされている可能性がある記録が75万件に上ることを明らかにしました。
「5等級以上そきゅうして(標準報酬月額が)引き下げ(られているの)が75万件。今月中旬ぐらいから(改ざんの可能性高い人)訪問して、しらみつぶしに当たっていきたい」(舛添要一 厚労相)
舛添大臣によりますと、コンピューター上の1億5000万件の厚生年金記録を調べたところ、将来の受給額を決める標準報酬月額の改ざんが疑われる記録は、標準報酬月額が5等級以上と大幅に引き下げられているものが75万件見つかったことを明らかにしました。
また、半年以上遡って記録が変更されているものは53万3000件、引き下げが行われた日と同じ日か翌日に厚生年金からの脱退処理が行われているものが15万6000件に上ることも明らかにしました。
舛添大臣は先月、「改ざんが疑われる記録は6万9000件」と発表していましたが、10倍以上に数が増える可能性が出てきました。
また舛添大臣は、すでに改ざんされた記録に基づいて年金を受給している可能性の高い2万人の受給者に対し、職員が個別に訪問して確認作業を行う方針を明らかにしました。(03日11:28)