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CS出場に「がんばれ広島」は球界の総意

「中日が日本シリーズに出場するのだけは勘弁してくれ」

 最近、球界、中でも機構、連盟関係者からこんな声が聞かれる。クライマックスシリーズ(CS)出場すらまだ決まっていないのに、随分気が早いと思うかもしれないが、NPB(日本野球機構)などは気が気ではないという。というのも、落合監督率いる中日は、日本シリーズでは「数字の取れないチーム」だからである。

 例えば04年の中日―西武戦では、関東圏にファンの多い西武戦にもかかわらず、シリーズ平均テレビ視聴率は15.95%(数字はビデオリサーチ調べ・関東地区=以下同)と低迷した。07年の中日―日本ハム戦では平均で12.2%。第2戦に至ってはわずか9.2%と、過去15年間でシリーズ平均視聴率、1試合の平均視聴率で共にワーストを記録している。さすがにホームの名古屋では平均30%を超える高視聴率だったが、関西ではその半分以下。

 同じ中日が出場しても、99年のダイエー―中日戦は平均22.1%の数字を記録しているが、その時指揮を執っていたのは星野監督。相手チームとの関係もあろうが、落合中日が人気のないことだけは確かなようだ。

 NPBが視聴率を気にするのには理由がある。NPBは日本シリーズの放映権を持ち、その権利をできるだけ高くテレビ局に売りたいからだ。人気カードであればあるほど放映権も高く設定できる。シリーズ放映権は1試合1億円といわれるが、今年になって巨人戦の視聴率は去る19日からの阪神戦でも12〜13%。快進撃を続けた8月でさえ7.9%と、昨年を下回っている。テレビ局にとっては、コンテンツとしての野球の魅力は薄れて、民放各社はゴールデンタイムの野球中継には及び腰だ。それだけに視聴率を取れないチームがシリーズに出てくれば、放映しない可能性が大なのである。

 昨年、日ハムとのシリーズ第5戦の九回表、完全試合がかかっていた山井に代え、落合監督は岩瀬をマウンドに送り、ファンをがっかりさせたことは記憶に新しい。チームの勝利のためと言われればそれまでだが、ドラマもヒーローもいらないという野球では、ファンの心も躍らないし、テレビ局も中継のしがいがなかろう。

 その点、広島は今季が市民球場のラストイヤー。生え抜きの若手をコツコツ育て、必死にAクラスを目指すチームを後押しする野球ファンは少なくない。CS、日本シリーズに出てくれば、盛り上がること間違いなしだ。

 25日の巨人戦で勝った広島は、中日と再び並んで3位に浮上。広島がこのままCS街道を突き進んでほしいと祈るのは広島ファンだけではない。

(日刊ゲンダイ2008年9月26日掲載)


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