2008年10月2日 19時48分更新
渡り鳥が飛来する時期を前に、鳥インフルエンザが発生した場合に備えた訓練が2日、岡山市で行われました。
この訓練は、鳥インフルエンザの感染拡大を防ぐ対応のしかたを学んでもらおうと岡山県が毎年行っているもので、会場の岡山市御津文化センターには、県内の家畜保健衛生所や保健所、それに市町村などの担当者およそ180人が集まりました。
訓練では、鳥インフルエンザに感染した鳥に近づく際に身につける防護服の着脱方法や、感染した疑いのあるニワトリを処分する手順の確認を行いました。
このうち防護服の着脱の訓練では、担当者が、鳥インフルエンザに感染しないようにするため、防護服を着る際には袖やすそを粘着テープできちんとふさぐよう指導しました。
また、参加者は鶏舎の敷地に見立てた中庭に移動して、炭酸ガスを使ってニワトリを処分する方法や、処分したニワトリの入った専用の箱などを消毒したりする手順を確認しました。
岡山県畜産課の中塚陽二郎さんは「行政の担当者には、訓練を生かして感染拡大を防いでもらうとともに、養鶏業者に対しては、外部からの鳥の侵入を防ぐ防護ネットの設置をすすめ、感染を防いでもらうよう指導していきたい」と話しています。