【論山2日聯合】「朝鮮半島統一の速度と形態は、いずれも韓国民が自ら決定しなければならない」――。韓国を訪問中のゴルバチョフ元ソ連大統領は2日、忠清南道・論山で第1回韓民族国際平和フォーラムに出席し、このように強調した。「皆さんが韓国で成し遂げた民主主義発展の業績は非常に大きく、朝鮮半島統一の肥やしとなる」と述べた。
ゴルバチョフ氏は、朝鮮半島の統一には国際情勢がどうのような方向に進むかが重要だと述べた。米国、日本、ロシア、中国など周辺超大国の利害関係に未来の運命がかかっているとしながらも、「絶対に冷戦時代の両極体制のように、両極の人質になってはならない」と強く述べ、超大国の独占的地位は阻害要素でしかないと主張した。また、一方的な国際秩序は国際社会の平和維持を妨害する要素だとし、多極的国際社会へシフトしてこそ朝鮮半島分断の解決にも役立つとの考えを示した。
現在の朝鮮半島における最も深刻な問題としては、北朝鮮の核保有を挙げたが、「当然解決できる」との見方を示した。その上で、韓国と北朝鮮が互いに受け入れることができる妥協点を模索することが前提条件となるとした。その基礎には朝鮮半島の利害関係が最も重要であり、他国の利害関係はその次に考慮すべきだとの意見を示した。
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