官能小説/もえもえ 寝取られBlues




フィクション






第1話


 俺ともえもえとは4つ違うんです。今俺が24でもえもえは20歳になります。そんな俺たちは付き合ってもう5年経ちます。
 もえもえは髪がボーイッシュなショートで、俺がいうのも何だけど加藤あいによく似た美人なんです。美人だけど気取ってなくて、かなり可愛い方だと思います。150ちょっとと小柄だけど胸がかなりでかくて、性格もいいので、男性には結構言い寄られるみたいです。人付き合いがよくて甘え上手なところがあるので、ちょっと危なっかしい感じはします。たまに告白されることもあるようです。
 でも俺自身が思い込んだら一筋タイプで浮気はしないし、結構嫉妬深いところがあるので、彼女もその辺はよく心得ていて、告白されても応じるようなことは今までありませんでした。だからお互いに信頼もしていたし、ずっとうまく行っていました。

 もえもえが18の時でした。大阪の大学に受かったんで一人暮らしを始めたんです。俺が博多、彼女が大阪という遠距離恋愛の始まりでした。お互いあまり会えませんでしたが、メールと電話は欠かさないようにしました。電話はお互いが交代で毎日かけることにしました。また月1回はお互いどちらかが会いに行くようにしました。それで1年は波風も立たず平穏に過ぎて行きました。

 もえもえはまじめに大学に通う学生で、毎日通い、勉強に励んでいるようでした。将来教師になりたくて教育学部を専攻したので、きっとやり甲斐があったんだと思います。それで興味のあるゼミナールに入りました。教育学部の専任教員によるゼミナールらしく、少人数制の環境の中で、教員や他の学生と膝をまじえながら、さらに奥深く教育というものを研究する場なんだと言っていました。結構電話でもその話題が多くなるようになり、興味のある研究テーマなんかを俺に楽しそうに話していました。
 その研究はゼミナールでは毎年続いていてテーマ毎にリーダーを決めると言うこと、現在のリーダーは先輩の福山という名前の男性だということも言っていました。  ちょっと軽い感じなのがちょっと嫌だけど、ゼミナールに熱心で知識があるらしく、時々話しに出るようになっていました。
 俺はその時ちょっと気になったんで、「浮気すんなよ〜」などと冗談っぽく言ったら、「やだ〜福山先輩となんて研究以外の話なんてしたくないし、シュン(俺)のことも先輩知ってるもん」と言っていたので、深くは考えないようにしていました。 まあ疑い始めるとキリがないので。

 それで、ある時電話してみると、もえもえの家に何人か集まってるとのことでした。因みに彼女の家は平屋の古いアパートなんですが、家賃が6万円ぐらいで、家族3人で暮らすぐらいの広さがある2部屋、つまり2DKでした。もえもえが住んでいる辺りだと、6万円だとふつう1ルームかせいぜい1DKが相場らしいのですが、古い分家賃が安いんだと思います。
 もえもえは1部屋が勉強部屋、もう片方の部屋が寝室用と使い分けていました。

「どうしたの?さわがしいね〜」
「うん、賑やかでしょう?今ね、研究室のみんなが集まっているの」
「珍しいね」
「みんな来たいって言ったから・・・今日は電話ごめんね。明日またするね」
「うん」

 次の日聞いてみると、男が3人、女が5人のいつもよく話題に出るメンバーで集まったとのことでした。
 気になったので男のメンバーの名前を聞いてみると、例の福山先輩とあと1人が先輩、もう1人が同級生だったと言ってました。
 その頃からでしょうか。何か嫌な気がしたのは・・・

 それから1ヵ月が経ちました。
 電話で雑談をしていた時に、もえもえはふとその福山というヤツと一緒にご飯を食べたと言ってました。

「二人だけで?」

と尋ねると、

「研究室遅くなっちゃったから。あと研究のことで聞きたいこと結構あったからね。もちろん外で食べてすぐ帰ったよう」

と答えました。
 食事に行ったのがその日のことだったし、正直に電話で話してくれたので安心はしたんですけど、でも、そのことが俺の中で大空が黒雲に覆われていくように、次第に何かが変化して行きました。



第2話


 それから2週間ぐらい後のことです。
 今まで俺がもえもえに会いに大阪に行くのは2週目の土曜日とお決まりのようになっていました。ところが、もえもえから今月は2周目の土曜日がダメになったと言われたんです。

「なんで?」

と尋ねると、

「研究室がちょっと忙しくなっちゃって手伝わなきゃいけないから、夜遅くなりそうなんだ。その次の週にしよ」

と言われました。
 まあ今までも第2週がダメだったこともあったし、その時は、

「う〜ん。まあじゃあそうしよっか」

などと言って電話を切ったんです。

 だけど、前の福山というヤツの話とかが頭の中に残ってしまってて、気になって気になって仕方がなかったんです。
 べつに兆候があった訳じゃないんです。 だけど、嫌な予感がして・・・


 でも俺はもえもえがキャンセルしてきた2週目の土曜日に大阪へ行くことにしました。
 理由は自分でもよく分かりません。きっと俺を駆り立てる何かがあったからだと思います。

 もえもえの家に着いた時はすでに夜8時頃になっていました。彼女はまだ帰っていませんでした。
 俺はもえもえから預かっている合鍵で先に入り、彼女の部屋で待つことにしました。
 びっくりさせたかったこともあったし、それに俺が約束を破って会いに来たため後ろめたさもあったので、靴は靴箱の中に隠すことにしました。
 もしも男でも連れて帰ってきたら・・・と探偵気分だったというのもあったと思います。

 俺は勉強部屋の方でお茶飲んで待つことにしました。でもなかなか帰ってこないもえもえに少し苛立ちを覚え始めた頃、時間は10時頃でだったでしょうか、ようやく表で物音がしました。

(あ!帰ってきた!)

 俺はすぐに勉強部屋の電気を消し、隠れることにしました。
 勉強部屋の方に入ってきたら脅かしてやろう、もし寝室に行ったらちょっと隠れて見てるのも楽しいかも・・・等と思っていました。
 するともえもえは電話をしながら家に入ると、そのまま寝室の方へ行きました。
 耳を澄まして聞いていると、例の福山というヤツとの会話だと言うことが分かりました。
「え〜、今からですか?」とか、「うちじゃダメですよ〜」等と言っていました。
 俺は胸の苦しさをこらえ、そのままじっと息を潜めていました。
 まもなく電話は切れたようで、もえもえは「きゃ〜大変だわ〜」等と言いながら辺りを片付け始めたようでした。


 それから15分ぐらいが経った頃、玄関先でノックの音がしました。
 現れたのは福山でした。

 福山は、

「ごめんね〜こんな夜遅くに。どうしても確かめたいデータがあってさ」

等と言い、ふたりで寝室の方に入っていきました。

 耳を澄ませていると、

「お茶出しますね」
「いいよ、俺、ビール買ってきたから」

 という会話が聞こえてきました。
 その後ふたりは研究の話をしているようでした。

 もえもえたちの会話が聞き取りにくかったので、俺は勉強部屋からベランダに移動し、もえもえたちがいる部屋との境目に身を潜め、そっと彼らの会話に耳を澄ましました。
 会話を聞いているとどうも俺のことを話しているようです。

 突然もえもえが言い出しました。

「この前みたいなのは無しですよ・・・絶対に!」
「この前はごめんね〜。でも男ってああなっちゃうと出さないとどうにもなんないんだよ。彼氏とか見てるとそう思わない?」

 聞き捨てならない会話に、俺は「一体どうなっているんだ」と思いましたが、聞き続けることにしました。



第3話


 福山はフェイントをかけているようです。

「今日もなんかちょっと興奮してるかも・・・」

 それに対してもえもえは、

「だめ〜絶対駄目ですよ〜。シュンに悪い。この前の後だってすっごい罪悪感だったんだもん」

 もえもえが漏らした『罪悪感』という言葉に、俺は思わず「罪悪感が生じるようなことって、いったい何をしたんだ?」と、ムッときました。

「ごめん。ちょっとだけ、じゃあ髪だけ触らせて」
「だめだって〜勉強しに来たんじゃないんですか?」

 そんなやり取りの後、福山はもえもえの隣に座って髪を撫でているのが想像できました。

 しばらく声が途絶えました。
 それから、2、3分ほどしてからまた声が聞こえてきました。

「やっ!ん〜・・・」

 もえもえはキスをされているようでした。

「もうやめてくださいよう・・・絶対しないって言ってたじゃないですかぁ」
「ごめん。でもどうしようもないや。俺、すげ〜興奮してる。ねえ、今日も絶対エッチはしないからさ。この前みたく口で・・・だめかな?」
「やだぁ〜。もう〜。絶対しないって何回も言ってたじゃないですかぁ」
「いいからさ。な?絶対入れたりしないから。口だけだって。絶対それで満足するから」
「・・・」

 そんなやり取りの後、10分くらいの沈黙がありました。
 もえもえは押し黙っている感じで、福山がさかんに何か言っていました。
 俺はもうパニック状態になりかけていて、でも続きが聞きたいような奇妙な気持ちで、結局ベランダでじっと耐えていました。

 それからまた10分ほど経過したでしょうか。

「今日だけですよ。絶対もう二度としないですよ・・・」
「分かってるよ。あんまり罪悪感持たせたくないし。でも男ってこうなるとしょうがないんだ、ごめんね」
「じゃあ、どうすれば・・いいですか?」

 この辺りから急に、もえもえの言葉遣いとかが観念したような、まるで俺とエッチする時みたいな色っぽい声になってきてました。

 福山が行う場所を尋ねました。

「じゃあ、ベッドの上でいい?」
「うん。でも私してあげるだけですからね。この前みたいに触ったら駄目ですよぅ・・」
「え〜。じゃあ、上半身だけで譲歩するよ・・・ね?」
「ダメ!」
「お願い。じゃあ下着姿で。そうしないとなかなかイカないよ。ね。もえもえのブラみたら凄い興奮できるからさ」

 という声の後、もえもえは躊躇しながら上着を脱いで下着姿になったようでした。
 ベランダのすぐ隣がベッドだったのですが、福山が服を窓のほうに放ったらしく、俺のすぐそばでバサッいう音がして窓に当たりました。

 しばらくごそごそやっていましたが、山下がズボンを脱いでベッドの上で横になったようでした。
 そのあと「ちゅぱっ」という短い音がしました。
 おそらくもえもえがアレを咥えたと察しがつきました。

 俺、たぶん目が血走ってたと思います。
 気になって気になって・・・
 ベランダで立ち上がり、少しずつ内部の様子をうかがいように覗きこみました。

 福山ともえもえの姿が目に飛び込んできました。
 福山はベッドに寝転んで、もえもえはベッドの下方で四つんばいになっていました。
 上半身は水色のブラ1枚だけを残して、福山の脚の間に顔を埋めていました。
 下は赤のスカートを穿いていました。
 もえもえの顔が窓向きだったため、俺はちょっと驚き身を隠しましたが、少ししてから、やはり気になってまた窓から覗き始めました。

 もえもえはフェラしてる時は顔を上げません。
 そんな仕草はいつもと変わりません。
 顔を見られるのを極端に恥ずかしがる傾向がありました。
 じっくりと見ると、もえもえは福山のアレをガブッと咥えて顔を上下させていました。
 初めて見た福山は、短髪で色が浅黒く、精悍な感じのする男でした。



つづく








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