(cache) クマに襲われ２人けが　尾花沢・銀山温泉近くの山林

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クマに襲われ２人けが　尾花沢・銀山温泉近くの山林

2008年10月02日　21:57

尾花沢猟友会メンバーが2人を襲ったとみられるクマを駆除した＝尾花沢市上ノ畑・白銀公園

　2日午後1時ころ、尾花沢市上ノ畑の白銀（しろがね）公園から北東に約200メートル入った山中で、山形市中野目、運送会社従業員笹原裕之さん（32）と祖母の国子さん（80）が体長1.2メートルのクマに襲われ、かまれるなどして2人とも腕や顔などをけがした。一緒にいた国子さんの夫米鹿（よねか）さん（83）にけがはなかった。2人を襲ったクマは約50分後、尾花沢猟友会が現場から200メートル東側の山中で発見、駆除した。クマに襲われ、けがをする被害は今年初めて。
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　尾花沢署などによると、白銀公園は銀山温泉から南に約400メートル離れており、3人はキノコやクリなどを採るため同日正午すぎ、同公園から北東の通称・遠ケ森（とおがもり）の山林に入った。米鹿さんが先頭で、その8メートルほど後ろに裕之さんと国子さんが続いたという。

　公園から約200メートル斜面を登った所にある直径50センチほどのクリの木の脇を通過中、突然、裕之さんがクマに襲われた。裕之さんはクマとともに後ろ向きに倒れ、ともえ投げのような格好でクマを投げ飛ばしたという。その後、裕之さんの後ろを歩いていた国子さんが襲われ、顔を引っかかれ右腕をかまれた。裕之さんが助けようとした際、右足と左腕をかまれた。クマは直後に逃走。3人は白銀公園に下山し、裕之さんが携帯電話で119番通報した。

　同猟友会によると、クマは推定8－12歳で、雌のツキノワグマ。現場にあるクリの木の近くに巣があったという。

　同市は白銀公園周辺に看板を設置し、公園付近の山林を立ち入り禁止とした。銀山温泉組合は宿泊客らに対し、山林に入らないよう周知した。同署もパトロールを強化し広報活動を行った。

　米鹿さん夫婦は数年前まで、銀山温泉近くに住んでおり、山形市に引っ越してからも毎年、この時季に現場付近でキノコを採るなどしていたという。米鹿さんは10年ほど前まで同猟友会員で、この日は鈴を携帯していた。