吉幾三特別公演
待望の「吉ワールド」が錦秋の中日劇場で全開。10月5日から29日
【社会】65%が「診療に制限」 中部9県自治体病院に本紙アンケート2008年10月3日 朝刊 中部9県(愛知、岐阜、三重、長野、静岡、富山、石川、福井、滋賀)の自治体病院の65%が、診療科の休止や手術数の制限など、診療体制を何らかの形で縮小・制限していることが、中日新聞社のアンケートで分かった。雇用している常勤医の総数は、必要とする数の83%にとどまり、ほとんどの病院が医師不足に悩んでいる現状が浮かび上がった。 アンケートは県立、市町村立などの182病院を対象に先月行い、57%にあたる104病院から有効な回答を得た。最近5年間に何らかの診療縮小・制限をしたことがあった病院は72病院。このうち68病院で、現在も制限が続いていた。 診療科を閉鎖・廃止したのは10病院、中止・休止が続いているのは32病院あった。また手術数の制限は16▽分娩数の制限6▽外来診療の制限46▽入院の制限26−の病院が続けていた。 各病院が必要としている常勤医は計4855人だったが、実際に雇用している常勤医は計4054人で、801人足りなかった。必要な常勤医の総数に対し、麻酔科と神経内科は66%、眼科は67%、病理部門は70%しか常勤医がおらず、医師離れが著しい産婦人科の71%を下回って全診療科に医師不足が広がっている現状が浮かび上がった。 医師が足りない理由(複数回答可)では、「大学病院の医局に医師を引き揚げられた」が最も多く、記入した83病院のうち55病院(66%)が理由に挙げた。次いで「定年前に開業して医師が辞めた」「診療体制の強化や医療の質の向上のためにはさらに医師が必要」が、ともに48病院(57%)で続いた。 研修医を受け入れている病院で、研修医を「診療体制上、戦力として不可欠」と位置付けている病院は76%を占めた。
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