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2006年10月07日(土)

PSPであんなことやこんなこと「ちょっとショット」「P-kara」「MAPLUSポータブルナビ」

テーマ:作品紹介(ゲーム)


■PSP:「ちょっとショット」(11月2日発売)

■PSP:「P-kara」(12月14日発売)
■PSP:「GPSレシーバー」(12月7日発売)
■PSP:「MAPLUSポータブルナビ(GPSレシーバー同梱版)」
■PSP:「MAPLUSポータブルナビ」(どちらも12月14日発売)

「これ1台あれば、あんなことや、こんなことにも使えるんです」

TVショッピング等で商品を売り込む際の常套句である。
万能鍋にしろ家庭用洗剤にしろミキサーにしろ、
「用途が多ければ多いほどお買い得感アップ」と信じて
様々な利用法を紹介して商品をPRしている。

最近のPSPの施策を見ていると、これと似たような印象を受ける。
動画やWebの閲覧あたりまでは理解出来るのだが、
次から次へと送り出される珍商品を
明るい笑顔で説明するSCEの営業の顔が、
ジャパネットたかたの社長と重なって仕方が無い。
そこで今回は、PSPの新たな可能性を追求した
新・珍商品を連続して紹介してみることとする。

★まずは、11月2日発売の「ちょっとショット」

●携帯用機を使った、一風変わった遊び方の提示。
●自分で撮影した画像(動画)を加工して遊ぶ。

要するに、ハイテク版の「ポケットカメラ」である。
「ポケットカメラの遊び方」を見てみると
「ちょっとショット」が8年後の「ポケットカメラ」であることが良く分かる。
ただ、ハードスペックが向上した分だけ
遊びの幅も広がっているかというと、これが意外と窮屈で、
デコレーションツールの操作性や表示方法が煩雑なこともあり、
操作に慣れないうちはけっこうな手間がかかる。

「お遊びがメインであり、画素数で勝負するつもりはない」との理由から
「ちょっとショット」の画素数は131万画素に設定されているのだが、
特殊加工やフレームの種類が豊富に用意されているとはいえ、
131万画素ではさすがに「ちょっと」物足らない。
静止画にしろ動画にしろ、やっていることは
携帯のデコレーションツールと同じであり、やっていることが同じなら、
出来上がってすぐメールに添付して送信出来る
携帯電話の方が手軽な気がする。

動画に関しても「ちょっと」やっかいで、
撮影時間の上限は15秒、それ以上の動画を作成する場合は
何度も撮影して切り貼りしなければならず、
しかもたった15秒の動画が何故か7~8メガという謎の大容量。
メモステ経由でPCに取り込めば、作成した動画をPCで見ることも可能だが、
この大容量ではメール添付された側も「ちょっと」困ってしまうのではないか。
触れば触るほどに、携帯電話とカメラというのは
相性抜群だったのだなと思ってしまう。
そんな「ちょっとショット」であった。

10人中8人が思い付くであろう
「ザ・たっち」のCM出演の可能性については触れないこととする。

★次は、12月14日発売の「P-kara」

PSP本体と無線LANを使えば、いつでもどこでも
気軽にカラオケが楽しめるということらしい。

やらんだろう、誰も。

(パーティツールとして数回使ったのみではあったが)
「ドリームキャストカラオケ」を購入した私でもこれはキツい。
月額800円の歌い放題コースと、
1曲あたり100円の個別販売コースの2パターンが用意されており、
ダウンロード配信で約3000曲を楽しむことが出来るとのこと。

カラオケボックスを一人で利用する
いわゆる「ひとカラ」派が多く存在することに目を付けたらしいのだが、
「1時間なり2時間なりは誰にも邪魔されない」という保証のある
カラオケボックスだからこそ、留め金を外して
「気兼ね無しに練習し放題、自分に酔い放題」なわけであって、
防音もされていない自宅の自室で、ヘッドセットを付けてPSPを持ち、
「さぁ、思う存分どうぞ!」と言われても、留め金は外れないように思う。

ちなみに、基本セットにはヘッドセット付きマイクと
サンプル用に20曲が収録された専用ソフトが同梱されているのだが、
リモコン付きヘッドホンのリモコンも別途必須となっている。

★最後に紹介するのは、「GPSレシーバー」を使った
「MAPLUSポータブルナビ」
GPSレシーバーは12月7日、「ポータブルナビ」は12月14日発売。

様々なナビゲーションツールを手掛けるエディア
GPSレシーバーを使ってPSPを高性能のポータブルナビに
変身させてしまおうというのが「MAPLUSポータブルナビ」である。
商品の性質としては、今春ゼンリンから発売された
「みんなの地図」と非常に近い。

現在、日本におけるナビゲーション市場は、
カーナビと携帯電話用のナビがそれぞれ約300万規模、
ポータブルナビで約40万規模となっており、
「MAPLUSポータブルナビ」は、ポータブルナビの手軽さで
徒歩用と車用双方のユーザーをフォローしようという
なかなか欲張りな仕様になっている。
GPSレシーバー同梱版でも1万円と、
他のナビゲーションツールと比較して価格が安めなこともウリだ。
カーナビとしてはあくまでも「簡易版」といった印象は拭えないが
徒歩用としては充分過ぎるほどの出来で、
カーナビは試してみたいが高価で手が出ないというユーザーからの需要は
意外と高いかも知れない。
最後の最後で、ようやく「珍」の付かない新商品を紹介出来てほっとした。

個人的な意見としては、一般には認知されにくい商品を
これだけの短期間に複数提案するのなら、
ブランド化してプロモーション展開した方が効果的な気がする。
とりあえずタイトルだけでももう少し統一感を出せなかったのか。
「ちょっとショット」に倣い、「P-kara」は「ちょっとカラオケ」に、
「MAPLUSポータブルナビ」は「ちょっとナビ」に変え、
「ちょっと」シリーズとして展開するというのはどうか。
何なら「ちょっとGenerations」シリーズでも可。
キャッチコピーはもちろん、「さー、ちょっと新展開」で。
売れるかどうかは別として、一気に定着すると思うのだが。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに仕様変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


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  タイトル:ちょっとショット
  メーカー:SCE
   発売日:2006年11月2日
    価格:5000円(税込み)
 公式サイト:http://www.jp.playstation.com/scej/title/cshot/
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