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ハンセン病で当選無効認める インド最高裁
このニュースのトピックス:アジア・オセアニア
インド最高裁はこのほど、ハンセン病患者が自治体選挙に立候補したり、自治体に就職したりすることを禁じたインド東部オリッサ州自治体法は合法とする下級審の判決を支持する決定をした。この裁判は、2003年に州議会選に当選しながらハンセン病を理由に当選を無効にされた男性2人が起こしていたもの。
判決に対し、日本財団会長で、世界保健機関ハンセン病制圧特別大使を務める笹川陽平氏は25日付でインド最高裁判長に対し、「ハンセン病についての正しい理解を反映して患者・回復者の尊厳と人権を尊重する新たな判決が下されることを望む」との抗議文を送付した。
ハンセン病は感染せず、治療薬で短期間で治る。今年6月には国連人権理事会で「ハンセン病差別撤廃決議」がインドを含む全会一致で採択されたばかり。インドのハンセン病患者数は世界の6割強にのぼる。