大蔵省天下りの日本道路公団の幹部を 「時効前に逮捕しろ」 の告発文が流出したばかりだが、関西興銀に絡む 長野 厖士・証券局長、墳崎(つかざき)敏之・近畿財務局長の“罪状”に関する告発文が送られてきた。 「李 勝載 独白」の一文も添付されているので、これも含め全文を掲載する。 |
「11月28日、金曜日、この月末をもって、大阪商銀、京都商銀がデフォルトに入った。 追加資金は無条件で、大蔵の要請を受け、日銀特融を付ける。何故だと食い下がる墳崎に対して
ついてはこの2つを引き受けてはくれないか」 と切り出しました。
僕は、すかさず「ノー」と答えました。
「大阪商銀で 1,400億円、京都商銀で 300億〜500億円とした回収不能額の計算は甘い。と言うたりました。
大阪商銀は貸出額 2,300億円のうち 2,000億円、京都は 1,200億円のうち 990億円。
これが真相でっしゃろ。 京都商銀については、5年前からの預金流出状況を知ってる」
「2つの信組の不良債権額は、お前のいうとうりやろ。 だが、大蔵発表の検査結果を信用してくれ。 俺とお前は親友同士。 お前とこ、関西興銀は潰さない。僕は、
で、合併の発表から実際に合併するまでは 全信組連からの融資を付ける。 合併後は日銀融資に変えてやる。 これでどうだ」 といいよりました。
「融資なら要らない。預金にしてくれるなら OK だ。それでまた、物別れになりました。
考えてもみてくれ、預貸率逆転しとって、2,000億円も借り入れしている銀行を誰が信用しまっか。 発表した翌日、関西興銀は倒れてしまいまんがな」 と言うてやった。
「12月20日の土曜日の深夜、大蔵省が記者会見して、京都、大阪、福岡、山口、埼玉、北海、静岡、三重、島根、佐賀商銀の破綻処理について同時発表するやろう。僕は、
大阪、京都商銀の内容を発表されたら、関西興銀も潰れてしまう」と怒りました。
「分かってまんがな。そやけど、ここが頑張りどころと違いまっか。と言いました。 親父は「お前気違いや」というばかりですわ。
近畿だけ救うて、福岡や山口を潰させていいんですか。
全部を掏いとるか取りこぼすか、勝負所でっしゃろ」
「流れが変わったんだ。本当は、大蔵は、不良金融機関を潰して、いい所にぶっつけて、公的資金をつぎ込む積もりだった。と話した。その人は、個人的に私を指導してくれる方だが、「いい流れではない」と苦慮しておられた。
ところが、大阪府が『そんなに倒されたら、やっていけない』と泣きついた。
国が出す金の半分か 3分の1は府県負担。大阪には潰れる信組が6つもある。どこよりも多い。全部潰されたら、ノックは府議会を乗り切れない、ということですよ」