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JAXA、120時間連続着用できる国産初の宇宙服開発へ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、120時間連続で着用できる次世代の船外活動用宇宙服を開発する方針を固めた。宇宙服は現在、生命維持装置の電池や酸素などが約8時間しかもたないが、その15倍の長時間着用となる初の国産宇宙服の開発を目指す。2020年代に月面基地建設など月探査長期戦略構想を掲げる米航空宇宙局(NASA)に採用を提案する。開発に成功すれば、有人宇宙活動の進展に弾みをつけることになる。
JAXAは将来の本格的な有人宇宙活動を見据え、長時間着用できる宇宙服の開発が不可欠と判断、次世代宇宙服を開発することにした。船外用宇宙服は宇宙服本体と、生命維持装置をセットにしたもので、飛行士が着用し、背中に生命維持装置をつけて無重力や重力の小さい宇宙空間で活動する。月から地球への帰還には5日程度かかることから120時間連続で使えるようにする。
(掲載日 2008年10月02日)
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