檀国大が編さん作業を行ってきた世界最大の漢字辞典『漢韓大辞典』が、30年にわたる作業の末ようやく刊行にこぎつけた。同大は1日、「原稿はすべて脱稿
し、計16巻のうち最終巻の印刷だけが残っている。今月28日に刊行記念式典をソウル・プラザホテルで行う予定だ」と発表した。
檀国大版『漢韓大辞典』は、中国、日本、台湾といった漢字文化圏の代表的な漢字辞典を凌駕(りょうが)するものだ。この辞典に収録された漢字は5万
5000字、単語は45万個に上る。全部で16巻、ページ数は2万1549ページに達する。これは「諸橋辞典」の異名を持つ日本の『大漢和辞典』(漢字約
4万9000字、単語39万個)、中国の『漢語大詞典』(漢字約2万3000字、単語38万個)、台湾の『中文大辞典』(漢字約5万字、単語40万個)を
上回るものだ。
檀国大がこの辞典の編さん
作業に取り掛かってから、ちょうど30年が経った。同大の予算285億ウォン(約25億1500万円)、韓国政府からの補助金約
25億2000万ウォン(約2億2200万円)など、総額約310億ウォン(約27億3600万円)もの費用を要し、事業中止の危機に瀕したことも数回
あった。特に1993年、天安檀国大病院(忠清南道天安市)の建設費がかさみ、同大を運営する学校法人が不渡り手形を出す事態にも見舞われたが、当時の張
忠植(チャン・チュンシク)総長(現名誉総長)の熱意によって事業の継続が決まった。
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