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盧前大統領「韓米同盟を強調しないのが望ましい」

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領は1日、「平和統一のためには、北朝鮮に対する抑止力としての韓米同盟を強調しないことが望ましい」と述べた。盧前大統領はこの日、ソウル市中区のミレニアム・ヒルトン・ホテルで行われた「10・4南北首脳宣言記念行事」での講演でこのように述べ、「これ(北朝鮮に対する抑止力としての韓米同盟)に日本まで引き入れ、“韓米日3国の協力関係”を誇示するようなことは、南北関係はもとより、中国・ロシアとの関係にも悪影響を及ぼすだけだ」と述べた。

 盧前大統領はまた、北朝鮮の非常事態に備えた「作戦計画5027」と「作戦計画5029」について、「北朝鮮と中国が疑念を抱きかねない。米国が提案したが、わが国が拒否したため成立しなかった」と語った。

 また、盧前大統領は「対話のためには北朝鮮との信頼関係の構築が重要だ」とした上で、「わたしは(米国が推進する)PSI(大量破壊兵器拡散防止構想)を最後まで受け入れず、MD(ミサイル防衛)は話題にすらできないようにし、作戦計画5029にも反対した。韓米合同軍事訓練も最大限縮小に努め、6カ国協議では北朝鮮の立場に最大限配慮した。また、国際会議で北朝鮮を非難する発言が出たときには筋道を立てて北朝鮮を弁護し、個別の首脳会談でも1時間以上にわたって北朝鮮を弁護したこともある」と語った。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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