吉幾三特別公演
待望の「吉ワールド」が錦秋の中日劇場で全開。10月5日から29日
【社会】橋下知事に賠償命令 光弁護団への懲戒呼び掛けで2008年10月2日 夕刊 山口県光市の母子殺害事件被告弁護団の懲戒請求をテレビ番組で呼び掛けた、就任前の橋下徹大阪府知事の行為の可否が争われた訴訟で、広島地裁(橋本良成裁判長)は2日、「呼び掛けに合理性はなく違法性が大きい」と指摘。名誉棄損を認定し、橋下知事に計800万円の賠償を命じた。 弁護団だった4人が、業務に支障を来したとして計1200万円の損害賠償を求めていた。 弁護士で人気タレントだった橋下知事の発言の影響を強く指弾した形。 橋下知事は「皆さんにご迷惑をおかけした。自ら法律解釈を誤り、表現の自由の範囲を逸脱した」と謝罪する一方で、「三審制もあるので高裁の意見をうかがいたい」と、控訴する方針を明らかにした。 橋本裁判長は判決理由で「差し戻し控訴審の弁護団の主張内容は荒唐無稽(こうとうむけい)で許されない」といったテレビでの発言について、弁護士として法的根拠がないことを知っていながら、あえて請求を呼び掛けたとした。 「死体をよみがえらす」といった被告の元少年(27)=死刑判決で上告中=の主張について「(弁護団が)組み立てたとしか考えられない」とした発言についても「弁護団が主張を創作したと想起させる」と判断した。 さらに「弁護士の品位を失う非行に当たるかは世間の評価に従うべきだ」とする知事の主張を、弁護士の使命を理解しないものだと批判した。 その上で、多数の懲戒請求により「弁護団は答弁書作成など事務負担を要し、精神的被害を受けた」とした。
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