ここから本文エリア 新県立病院 屋上にヘリポート2008年10月02日 佐賀市嘉瀬地区に移転される新県立病院の施設計画が1日、明らかになった。屋上に、重症患者を搬送するドクターヘリを離着陸させる設備を設けるほか、研修センターと職員宿舎も建設する予定だ。ヘリポートの設置は県内の病院では初めてで、県の新県立病院プロジェクト推進室は「一刻一秒を争う重症患者の命を救うことができる」としている。 佐賀市水ケ江1丁目にある県立病院「好生館」は77年に建設され、老朽化が進んでいる。県は同病院の移転を決め、佐賀市嘉瀬町中原の約6・2ヘクタールが建設予定地になっている。病院建設費は約250億円で、12年度中の開業が目標。移転先の土地所有者との交渉は佐賀市が担当しており、売却の了承は得ているという。 土地収用法に基づき、佐賀市役所で縦覧されている事業計画書などによると、本館は5階建て延べ約3万4千平方メートル。1階に救命救急センターや外来部門、2階に集中治療室や手術室、3階から5階に病室を配置。病床数は現在よりも90床ほど少ない447床を予定している。 佐賀市外で重症者が発生した場合、現在はドクターヘリが佐賀市天神地区にある「どんどんどんの森」に着陸、救急車で病院まで搬送している。新病院の本館屋上にヘリポートができれば、これまでより10分前後は短縮できる見込み。 このほか、敷地内に病院スタッフが研修を受ける2階建ての教育研修センター(延べ床面積約5900平方メートル)、3階建ての職員宿舎2棟(同計約2400平方メートル)を建設。また、歯科の新設も計画に盛り込まれており、一般の歯科医院では手に負えない手術を手がけるという。
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