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個室ビデオ店火災 「生きるの嫌に」放火容疑で客の男逮捕

10月1日15時58分配信 毎日新聞


個室ビデオ店火災 「生きるの嫌に」放火容疑で客の男逮捕

火災で焼けた「ビデオDVDキャッツなんば店」の店内を見る消防隊員=大阪市浪速区で2008年10月1日午前5時45分、竹内紀臣撮影

 大阪市浪速区の個室ビデオ店で15人が死亡、10人が重軽傷を負った火災で、大阪府警浪速署捜査本部は1日、客の東大阪市加納7、無職、小川和弘容疑者(46)を殺人と殺人未遂、現住建造物等放火の疑いで逮捕した。「生きていくのが嫌になった。ライターでカバンなどに火をつけた」と容疑を認めており、捜査本部は突発的に火をつけたとみて調べている。

【写真特集】個室ビデオ店火災の現場の様子

 また、捜査本部は同店の防火設備に不備があった可能性があるとみて、消防法違反の疑いでも捜査を進める。

 調べでは、小川容疑者は1日午前2時55分ごろ、同区難波中3の雑居ビル1階のビデオDVD試写室「キャッツなんば店」の個室内で、ティッシュペーパーや持ち込んだキャリーバッグ内の新聞紙などにライターで火をつけ、男性客15人を殺害、同ビル1階部分約40平方メートルを燃やすなどした疑い。

 店内にいた客が、小川容疑者が出てきた個室から焦げ臭いにおいがしたため、室内を見ると、バッグから炎が上がっていたらしい。通報で駆け付けた警察官が店外の路上で、白い肌着にトランクス姿の小川容疑者を発見。「けがはないか」と尋ねたところ、「ごめんなさい、ごめんなさい」と繰り返し、「たばこに火をつけたらたくさん煙が出ました。死にかかったんですわ」などと震えた声で話し、失火をほのめかしたという。

 しかし、その後の捜査本部の調べに、故意を認め、「火をつけたら死者が出ると分かっていた」「煙が充満し、怖くなって逃げた」と供述した。

 店には午前1時半ごろ、友人に連れられて来たといい、友人とみられる男性は火災で負傷し、入院した。

 捜査本部は死亡者の身元確認を急いでいるが、4人にとどまっている。「免許証などを持っていたのは数人。身元確認には時間を要する」としている。

 重軽傷者は32〜77歳で、1人が重体、2人が重傷となっている。

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最終更新:10月2日2時7分

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